JVCケンウッドは11月7日、密閉型インナーイヤーヘッドホン「HA-FX1100」を発表した。いずれも発売は12月上旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は53,000円前後(税別)。

「HA-FX1100」

同社独自の薄膜加工技術によりドーム型加工を施した「ウッドドームユニット」を搭載するインナーイヤーヘッドホンで、原音に忠実な再生を志向したハイレゾ音源対応モデル。ウッドドーム振動板前面にリング状のウッドディフューザーを配置することで、音を拡散させ、自然な音の広がりを実現する。ウッドドーム振動板背面にはウッドプレートを配置することで、ユニット内の音の響きや臨場感も向上した。

加えて、「アコースティックハイブリッドダンパー」構造がユニットの振動ロスを広帯域にわたり低減。比重の大きなブラス(真鍮)製リングとウッドダンパーでユニットを押さえて振動ロスを低減し、解像感のあるサウンドを再生可能としている。

そのほかハウジング部は、ブラスリングに伝わる不要な振動を吸収するウッドリングアブソーバーが採用され、ハウジング自体もウッド(木製)とすることでウッドドームユニットの音響特性を最大限に引き出す。

ケーブルは高純度無酸素銅(99.9999%)の6N OFC編組ケーブルを、入力プラグからドライバーユニットまでの信号伝送経路は高品質の音響用ハンダをそれぞれ採用。高音質化に寄与している。

主な仕様は次の通り。出力音圧レベルは106dB/1mW、再生周波数帯域は6~45,000Hz、インピーダンスは16Ω、最大許容入力はいずれも200mW(IEC)となっている。ケーブルは長さ1.2mのY型、プラグは24金メッキのL型3.5mmステレオミニ、質量は約13g(コード含まず)。

イヤーピースは、内壁にディンプルを設けることで反射音を拡散させて音質劣化を抑制する「スパイラルドットイヤーピース」が採用されている。サイズはS、MS、M、ML、Lの5つが付属する。

交換用の「スパイラルドットイヤーピース」も同時発売

「HA-FXT200 LTD」

なお、同社では交換用のスパイラルドットイヤーピース「EP-FX9MS-B」「EP-FX9ML-B」も同時発表。シリコンイヤーピース付属の同社製インナーイヤーヘッドホンで使用できる。EP-FX9MS-BがMSサイズ、EP-FX9ML-BがMLサイズで、いずれも12月上旬発売。価格はオープンとなっている。推定市場価格はいずれも1,400円前後(税別)。