電気事業連合会は17日、2014年9月の電力需要実績(速報、10社合計)を発表した。それによると、9月の販売電力量は前年同月比8.1%減の682億8,500万キロワット時となり、5カ月連続で前年を下回った。中旬から下旬にかけて気温が前年より低めに推移し、冷房需要が減少したことなどが影響した。

10電力会社合計の需要速報(出典 : 電気事業連合会Webサイト)

産業用の「大口電力」の販売電力量は前年同月比1.5%減の224億1,600万キロワット時と、5カ月連続の減少。化学と非鉄金属を除く主要業種で前年を下回った。

業種別に見ると、「紙・パルプ」が同5.5%減の6億6,200万キロワット時、「窯業・土石」が同2.6%減の8億4,600万キロワット時、「繊維」が同1.3%減の3億3,600万キロワット時、「鉄鋼」が同1.1%減の30億6,500万キロワット時、「機械」が同1.1%減の59億7,900万キロワット時などとなった。

家庭向けの「電灯」の販売電力量は前年同月比14.1%減の202億8,000万キロワット時。5カ月連続で減少し、9月としては最大の下げ幅を記録した。商業施設などの「業務用」の販売電力量は同8.6%減の164億6,100万キロワット時と、6カ月連続で減少した。

同社は併せて、2014年上半期(2014年4月~9月)の電力需要実績(速報、10社合計)を発表。それによると、販売電力量は前年同期比3.5%減の4,036億2,400万キロワット時と2年連続の減少、「大口電力」の販売電力量は同0.7%減の1,343億4,000万キロワット時と4年連続の減少となった。