バイエル薬品は10月12日~13日、「静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」の啓発イベントを東京都大田区の羽田空港第2旅客ターミナル2階Dスペースにて開催する。

「詰まらない神社」イメージ

「静脈血栓塞栓症」とは、何らかの原因で血管内に血のかたまり(血栓)ができ、その血栓の一部が血流にのって肺の動脈に詰まる疾患のことを指す。狭い範囲で起これば症状はないが、範囲が広くなると胸の痛みや呼吸困難などの自覚症状があり、大きな血栓が肺動脈の本管に詰まると、死に至る場合もあるという。

また、一般的に「エコノミークラス症候群」という名称で知られることから、飛行機のエコノミークラス利用者に起こる疾患だと思われがちだが、成人男女であればどこでも誰でも発症する可能性がある。東日本大震災や今年8月に起きた広島県の土砂災害でも、避難所生活を送る人の中に、静脈血栓塞栓症の原因とされる血栓が足にできていた人が、通常よりも高い頻度で見つかった。

同イベントは、2014年から新しく制定された「世界血栓症デー」(毎年10月13日)にちなみ企画した。"飛行機だけじゃない、身近に潜む「エコノミークラス症候群」"をテーマに、静脈血栓塞栓症についての正しい知識の提供を行う。

イベント当日は、羽田空港を訪れる人々が"血管に血栓が詰まらないように"と「つまらない祈願」ができる「詰まらない神社」を設置する。祈願に参加すると、抽選で1人に10万円分の旅行券が当たる。

また、会場では全日本空輸の協力のもと、フリーアナウンサーの唐橋ユミさん(12日のみ)とANAキャビンアテンダントがミニトークショーを開催する(1日4回)。血栓症を予防するエクササイズも実施。さらに静脈血栓塞栓症をわかりやすく解説した「小冊子」の配布も行う。

開催時間は11時~18時、入場は無料。