アウディ ジャパンは、ル・マン24時間耐久レースを冠し、レーザーハイビームを搭載した世界99台限定の「R8 LMX」を日本に導入すると発表した。日本での限定台数は6台。10月11~12日のWEC第6戦の富士スピードウェイで日本プレミア展示を行う。

アウディ「R8 LMX」

「R8」はアウディのトップモデルであり、ASF(アウディ スペース フレーム)アルミニウムボディなど、レースからフィードバックされた技術を搭載したモデル。そのル・マン エディションとなる「R8 LMX」は、世界99台限定生産の特別なモデルだ。

ボディカラーはアウディ エクスクルーシブカラーであるマコウブルークリスタルエフェクトを採用し、リアアクスルのリアスポイラーも装着。サイドのフリック、エンジンカバーやサイドミラー、サイドブレード、リアウィングとディフューザーはカーボン仕様に。

ヘッドライトはロービームにLED、ハイビームにレーザースポット技術を採用。これは今年のル・マン24時間耐久レースで、「R18 e-tron quattro」に初めて採用されたシステムを市販車にフィードバックしたもの。左右のヘッドライトに1個ずつのレーザーモジュールが搭載され、オールLEDヘッドライトの2倍の範囲で光を照射する。

各モジュールは4つのハイパワー レーザーダイオードがあり、450ナノメートルの波長の青いレーザービームを発する。蛍光体コンバーターがこれを路面照射に適した色温度5,500ケルビンの白色灯に変換するしくみだ。

レーザースポット技術の光は人間の目にとって理想的なもので、ドライバーが明暗のコントラストを認識しやすく、疲れを軽減する。車速60km/h以上で稼働するレーザースポットがLEDハイビームを補完し、視認性と安全性を向上させる。さらに、カメラベースのインテリジェント センサーシステムが他の走行車両を認識し、これらに照射しないよう自動的にライトパターンを制御するという。