ディスコは1日、「リクルーターとの接触」に関する調査結果を発表した。同調査は7月1日~7日の期間、2015年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に実施。1,248名より回答を得た。

企業もリクルーター面談に注力する傾向に

「リクルーター面談の経験」について、「就職活動中にリクルーターとの面談経験がある」と回答したのは、全体の29.2%であった。一方、2016年卒採用について、「リクルーターの導入・育成に注力したい」と考えている企業は14.8%(前年度比4.5ポイント増)であった。

「リクルーター面談の経験」「リクルーターの導入・育成に注力したい企業」

リクルーターと接触をした学生に、「人数や企業数」を尋ねたところ、「リクルーターと接触した企業の数」は一人あたり平均「3.5社」、「人数」の合計は「7.6人」であった。

「リクルーターとの接触が多い業界」は「銀行」が37.3%で最多。文理別に見ると、文系は「銀行」(53.8%)、理系は「電子・電機」(17.9%)、「自動車・輸送用機器」(13.6%)が上位になった。

「リクルーターとの接触が多い業界」

「リクルーターと接触したきっかけ」については、「エントリーシートを提出したら連絡が来た」(54.5%)、「プレエントリーをしたら連絡が来た」(50.4%)、「セミナーに参加したら連絡が来た」(49.6%)が上位になった。

一方、「ゼミや研究室(学科)の先輩だった」(9.3%)、「部活やサークルの先輩だった」(2.2%)など、就職活動前からの知り合いからの連絡は少数派であった。

大学ごとの接触率ランキング

同社は、大学ごとの接触率に基づき「リクルーターとの接触が多い大学」も算出。その結果、1位は「大阪大学」(66.7%)で、3人に2人がリクルーターとの接触経験を持つという計算になる。以下、「京都大学」「名古屋大学」「東京大学」と国立大学、特に「旧帝大」が上位を占めた。

私立大学の最上位は5位の「早稲田大学」(50.0%)。他にも「立命館大学」「慶應義塾大学」などがランクインした。

「リクルーターとの接触が多い大学」

リクルーターと会って良かったこと、良くなかったこと

「リクルーターと接触してよかったこと」は文理ともに「事業内容や社風など企業理解が進んだ」が最多。他には「選考に関するアドバイスをもらえた」「志望動機を深めることができた」などがあげられた。

「リクルーターと接触してよくなかったこと」については「リクルーター面談より先に進めなかった」「採用選考プロセスが不透明だった」「高圧的な態度などの不快な言動が合った」「夜遅くに電話が来るなど非常識だった」といった声が寄せられた。