日本の居酒屋も大好きなよう

中国人観光客が日本で出合った飲み物として、最近話題になっているのがビールである。中国版ツイッターの「ウェイボー」では、日本のビールが中国ネットユーザーによって紹介されている。

USJのあのビールも話題に!

「日本で不思議なこと。なんで、日本人は何にでもビールを合わせるのか?」と、日本の「取りあえずビール」的な習慣に疑問を掲げるネットユーザーも。しかしそれよりも、「日本に行ったら、必ず飲まないといけないのはアサヒビール!」「日本に行くと必ず居酒屋に行って、店のおばちゃんの顔を見つつ、ツマミを食べながらビールを飲む。すごく元気になれる」などなど、日本での「必須アイテム」として、熱心にビールを挙げている中国ネットユーザーのほうが圧倒的に多い。

さらに、「サッポロビールが箱根限定パッケージを出した」「キリンビールガーデンではワールドカップ期間限定で青いビールが飲める」など、細かな「限定モノ」まで、ビール好きのネットユーザーが日本で見つけた最新情報をこまめにアップしている。

「ウェイボー」で最も話題になっている日本のビールネタのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のハリー・ポッターのエリア「ウィザーディング・ワールド・ オブ・ハリー・ポッター」で飲めるノンアルコールのバタービール。「ハリー・ポッターのバタービールが本当に飲めて感動した!」などと、小説や映画の世界のものを実際に味わえた喜びツイートが多数なされている。

牛乳&ビールの「ビルク」にも注目

日本では各地に「ご当地ビール」があるが、これらの珍しいビールも中国人観光客の心を動かしている。「小樽でホットビールを飲んだ」「京都に抹茶ビールがあるよ」「常陸野パーキングエリアには、常陸野の"福来みかん"を使った『常陸野ネストビール だいだいエール』があるよ」など、いろいろなビールが紹介されている。

また、「チョコレート味ビールは日本では一般的。大手も作っている」と、黒ビールをチョコレート味に見立てて紹介するユーザーも。さらに、中国のあるビールメーカーの公式アカウントでは、日本の変わり種ビールとして牛乳とビールを混ぜた「ビルク」を紹介。「日本の女性にウケている」としている。

中国はビール生産国として世界最大となっており、全国どこでも地元のビール会社が独自ビールを造っている。だが、全体的に味が薄いため、日本に行って味わった日本産のしっかりした味のビールを支持する人は少なくない。酒税が安い香港でわざわざ日本のビールを求める人もいるが、「香港で輸入品と書いてあったので買ったキリンビールが中国産だった!」など、残念な失敗つぶやきも見られている。

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