「壁のパブリックアート」パンフレットビジュアル

LIXILが愛知県常滑市で運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」では、「世界のタイル博物館」企画展示室において、企画展「壁のパブリックアート」を開催する。期間は10月4日~2015年3月15日。

モザイクタイル壁画を中心にパブリックアートの魅力を紹介

同展は、壁画などのパブリックアートに焦点をあてた企画展。

20世紀前半、メキシコやアメリカで隆盛した「壁画運動」をきっかけに、公共空間における美術の役割が認識され、パブリックアートが広まったという。中でも壁画は、誰もが見ることのできるパブリックアートとして発展。日本でも東京オリンピックから高度経済成長期にかけて、岡本太郎をはじめとする数多くのアーティストが制作に挑戦し、壁画の黄金時代を迎えたとのこと。

「しまうま」:加藤金一郎 モザイク壁画作品 縦180cm×横120cm

このような時代を背景に、伊奈製陶(後のINAX、現在のLIXIL)は、戦後間もなく、1cm×1cmのタイルを使って絵画のように自在な表現ができる商品「アートモザイック」を発売。東郷青児や高井貞二、生沢朗、野口弥太郎など著名な画家と組んで、数々の多彩なモザイク壁画を生み出した。

同展では、特に1960年代前後のモザイクタイル壁画に焦点をあて紹介する。東郷青児、加藤金一郎らによるモザイクタイル壁画の現物3点に加え、作品制作の様子がうかがえる下絵や原画も展示。岡本太郎によるモザイクタイル画「太陽の神話」(1952年)の個人蔵の原画は初公開となる。。

開館時間は10時~5時(入館は4時30分まで)。会場は愛知県常滑市奥栄町1‐130 INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」企画展示室。休館日は第3水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始。共通入館料にて観覧可能。料金は一般600円(税込み)、高・大学生400円(税込み)、小・中学生200円(税込み)。