敬老の日の贈り物として“リフォーム”はいかが?

9月15日の敬老の日を目前に控え、両親への贈り物を用意している人も多いのではないだろうか。敬老の日の贈り物というと、旅行を贈ったり、食事に出かけたりなどが定番だと思うが、新しい選択肢として“リフォーム”にも注目してみてはいかがだろうか。

博報堂 エルダーナレッジ開発 新しい大人文化研究所が2011年9月~10月に40~69歳の男女計3,708人を対象に行った調査によると、“団塊世代”と呼ばれる60代前半の世代が退職金の使い道として挙げたものとして最も多かったのは「国内旅行」が53.3%。2位「海外旅行」(37.7%)に次いで多かったのが“リフォーム・建替え”で34.9%を占めた。

また、矢野経済研究所が7月に発表した「住宅リフォーム市場に関する調査結果」によると、2013年の住宅リフォーム市場規模は6兆9,606億円で前年比12.4%増。一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が2013年3月に発表した「平成24年度住宅リフォーム実例調査報告書」によると、リフォームの施主は60代以上が全体の半数を超えており、退職金の使い道が旅行に次いでリフォームが並んでいることを裏付ける調査結果となっている。

さらに、博報堂 エルダーナレッジ開発 新しい大人文化研究所が行った先の調査によると、40~60代の人に自分が属する年代についての意識を尋ねたところ、「新しい消費やライフスタイルを作ってきた」と回答した人が6~7割。「今後も消費・ライフスタイルをリードしていく」と回答した人も4割強を占め、“消費やライフスタイルのリーダー”としての強い自負が伺われる。また、別の調査では「自分なりのライフスタイル創造意欲」に関して、40~60代の94.4%が「ぜひ創りたい」「どちらかといえば創りたい」と答えており、65.6%が「ライフスタイルの創造には住環境が重要」と答えている。

このように、団塊世代ではリフォームなどによる住環境の整備、改良などを求めている傾向が強いように思われる。今までは老後生活に向けた住居の改善を目的とした、老朽化した箇所の修繕や手すりを付けるといった単純なリフォームだったが、近年では“ライフスタイルを創造したい”という欲求を叶えるものに意識が変化しつつあるようだ。 高機能のシステムキッチンや、バリアフリー化したトイレや風呂場など、大掛かりなものから、昨今では低価格かつ最短1日で終わる1dayリフォームなども増えてきている。敬老の日を目前に、贈り物の候補として“リフォーム”を検討してみるのもありかもしれない。