アイドルグループの仮面女子が9日、東京・秋葉原の『パームス』で会見を開き、桜のどか、森カノン、桜雪、新矢皐月が亡くなったメンバーの月宮かれんさんについてコメントした。

左から、森カノン、新矢皐月、桜雪、桜のどか

月宮さんは7月に初旬に17歳で事故のため亡くなり、9月8日に公式サイトで訃報が公表された。仮面女子はアリス十番、スチームガールズ、アーマーガールズという3ユニットからなるグループで、月宮さんはスチームガールズとして、仮面女子として活躍していた。

同じスチームガールズとしてユニット初期から共に活動してきた新矢は「まだまだ悲しみから立ち直れないメンバーも。ステージに立てない子も。最初の2週間ぐらいはみんなで裏で固まって、泣いてたりもありました」と沈痛。「今でもそういうことはある」と明かしながら「それだけじゃだめ。かれんちゃんも望んでいないとお父さんも言ってくださったので、みんなで胸を張っていきたいです」と気丈に語った。

仮面女子が9月13日に韓国と台湾で世界デビューすることに「かれんちゃんがずっと着けてたブレスレットやネックレスを頂きました。かれんちゃんのトレードマークだった眼鏡をお借りして、それを持って韓国に行きたい。みんなで、かれんちゃんに恥じない素敵なステージにしたいと思います」と遺品のブレスレットを掲げた。

「無口だったりもしたけど結構ギャグも。しゃべることが大好きで明るい子でした」という月宮さん。グループではMCとしても活躍し、楽曲「destiny」の作詞を手がけた。「学校生活で“こういうことがあったらいいな”という青春ものを書いた詞なんです。かれんぴょんも思い入れが深くて、出来上がった時すごく恥ずかしそうに見せてくれた」と伏し目がちに語った。

森は『destiny』の歌詞を語りながら「あなたがつらくて、悲しみに暮れていても、何百年、何万年、僕がそばにいるよっていう歌詞があるんですけど……本当にその歌詞が、かれんちゃんが私たちに思ってくれているように感じて……」と涙。声をつまらせ「毎日、メンバーは悲しみに暮れていたんですけど、そばにいてくれるように、世界でも羽ばたいていきたい」と語った。リーダーの桜のどかも「かれんちゃんも絶対いつもそばにいて、笑ってくれていると思う。精一杯思いを届けたい」と悲しみを乗り越え、飛躍を誓っていた。

仮面女子は9月13日に韓国で行われる「第7回 ソウルガールズコレクション」と台湾で行われる「Tokyo Crazy Kawaii」のステージに出演し、2カ国で世界デビューを飾る。