三井住友銀行はこのたび、マルハチ村松に対し「SMBC食・農評価融資」を実施した。

「SMBC食・農評価融資」は、三井住友銀行と日本総合研究所が作成した独自の評価基準に基づき企業の食・農取組みを評価し、評価結果に応じた融資条件の設定を行うとともに、取組内容に関する今後の改善余地を、簡易診断のかたちで提供する融資商品だという。

このたび対象となったマルハチ村松は、「食・農分野の付加価値拡大」「食の安心・安全に対する姿勢」において高い水準であると判断され、企業経営において優れた食・農取組みを実施しているとの評価になったという。

特に、(1)食を通じた健康増進に注力し、咀嚼力や嚥下の力が低下した人でも十分な栄養価がとれるペースト状の素材や、減塩や鉄分・カルシウム強化した製品の開発・普及を推進している点、(2)鰹節製造業の振興に努め、水産資源の安定調達や従来破棄されていた未利用資源の活用、焼津鰹節のブランド化などの取組みを推進している点、(3)食の安全を重視する経営姿勢で、トレーサビリティの確立、FSSC22000の取得など客観的な評価に耐え得る仕組みを構築している点が高く評価されたという。

三井住友銀行では、「SMBC食・農評価融資」により、日本の「食生活の向上」及び「農水産業の強化」に繋がる取組みを、金融を通じて支援していくとしている。