一般財団法人ペットの里は9月20日、全国各地で活動しているシェルターと連携し、東京オリンピックまでに殺処分ゼロを目指す「ZERO JAPAN(ゼロジャパン)プロジェクト」を立ち上げ、「ペットの里」をオープンする。

世界最大級のペット関連施設「ペットの里」がオープン

ペットの殺処分ゼロをめざす「ZERO JAPANプロジェクト」が始動

日本では、毎年約16万頭もの犬と猫が、全国の自治体で殺処分されているという現状がある(平成24年度環境省統計資料)。

ペットの里は、人の勝手で捨てられてしまう犬やネコを保護し、もう一度人と一緒に幸せになることを目標に活動している。今回立ち上げたZERO JAPANでは、「あなたにできることがきっとある……一歩踏み出そう!」というコンセプトのもと、企業や既存のシェルターと連携することによって発信力を強化していく。

里親やボランティア募集の一括告知の実施や、プロジェクト商品の共同開発、募金型キャンペーンの創設などを目指し、人・物・金を配分していくことで、各シェルターの人々が運営しやすい環境を創り出していく、としている。なお、同プロジェクトには、既に上場企業10社以上の賛同・協力の意向が寄せられているという。

施設「ペットの里」は、9月20日設立。ベルリンの動物保護施設「ティアハイム」の約2倍の12万坪という敷地面積を誇り、世界最大級のペット関連施設となる。約5,000坪の日本最大ドッグランをはじめ、ペットの保護施設や霊園、ペットと宿泊できる施設を完備。そのほか、里親探しのサポートなども実施する。

また、高齢者の健康や生きがい、子供の情緒教育にも貢献し、さらに社会的弱者の雇用も促進することで、人とペットの幸せに貢献する施設として運営していくことを目指す。所在地は、岩手県滝沢市鵜飼臨安102番地。