日本レジストリサービス(JPRS)は27日、JPRSが登録管理を行う「都道府県型JPドメイン名」の都道府県名部分で、日本語の登録を可能にすると発表した。2014年11月3日から登録申請を受け付ける。

都道府県型JPドメイン名は、「○○○.aomori.jp」「○○○.nagasaki.jp」のように、「.jp」の左側に当たるセカンドレベルドメイン部分に、都道府県ラベルを含むドメイン名。従来は、上記のaomoriやnagasakiのようにASCII(アルファベット)の利用が可能だった。また、「○○うどん.kagawa.jp」のように、都道府県ラベルより左側では日本語の使用も可能だった。

今回の発表により、都道府県ラベル自体に、日本語の登録が可能となる。例えば、現在登録できるASCIIの都道府県ラベルを使用した場合「○○温泉.nagano.jp」「○○寺.kyoto.jp」「○○うどん.kagawa.jp」となるが、今後は「○○温泉.長野.jp」「○○寺.京都.jp」「○○うどん.香川.jp」などのように、都道府県名部分に日本語のセカンドレベルドメインを使用できるようになる。

現在使用できるASCIIの都道府県ラベル使用例と、新たに登録可能となる日本語の都道府県ラベル使用例

JPRSでは、都道府県ラベルでも日本語を利用したいという要望が登録者から多く寄せられていたとする。JPドメイン名諮問委員会とともに検討した結果、日本語の都道府県型JPドメイン名がASCIIのものより訴求力が高い場合があり、地域活性化にもつながると考え、導入を決定したという。

この日本語の都道府県ラベル導入にともない、都道府県型JPドメイン名が日本語の場合とASCIIの場合が混在することになる。これを踏まえ、JPRSでは、一方のドメイン名がすでに登録されている場合、もう一方を登録するには、その登録者および管理指定事業者が双方で一致していなければならない、という条件を設ける。これにより、例えば「うどん.kagawa.jp」と「うどん.香川.jp」が異なる事業者から提供されるという混乱を防ぐ。

登録申請は、指定事業者を通じて行われる。日本語の都道府県ラベルを使用した都道府県型JPドメイン名も、ASCIIのものと同じく、日本国内に住所を持つ個人・組織であれ ば登録申請が行える。サービスの詳細は9月1日に公開される。