「マイナビ賃貸」に掲載された記事に『同棲経験者に聞く! どれくらいの人が「同棲を始めるとき、結婚を意識した?』という記事があります。

それによると、84.7%の人が「はい」と回答しています。将来的には結婚を意識して同棲を始める方が大多数ではありますが、面白いことに、同棲をスタートしてみるとその考えは変わります。同じアンケートに「同棲生活を始めて、その相手との結婚を意識しましたか?」という設問があります。その結果は「はい」が30.2%、「いいえ」が69.8%。いざ同棲生活を経験してみると、結婚への意識はかなり変わってしまうようです。

それはなぜなのでしょう? 長い時間を一緒に過ごしていると、今までに分からなかったマイナスの部分が見えてしまったり、価値観や人生観の違いを確実に気付かされてしまう結果だと思います。同棲の前と後とで感じるギャップを上手く埋められるカップルは結婚へと至るケースが多いものです。

私たちがお客さまに対して行っているアンケートの中に以下のような問いがあります。『同棲をする場合の生活費はどちらが負担しますか?』というものです。女性のお客さまからの回答を集計すると、「彼氏が全部負担する」が32.2%、「彼氏が多めに負担する」が17.6%、以降は「折半している」が29.6%、「自分が多めに負担する」が11.2%、「自分が全部負担する」が9.4%でした。約半数のカップルにおいては、彼の負担の方が多いという結果になりました。

同棲をする場合の生活費はどちらが負担しますか?

内閣府が2013年に発表した「男女共同参画白書」によると、婚姻関係にある男女の共働き世帯は約1,065万世帯で、全世帯数に対するその割合は21.3%とのこと。同棲している男女の共働きに関する統計結果を見つけることができなかったのですが、ほぼ同じ割合であると推測できます。同棲中の男女が、共働きであるか否か、双方の収入差によって、生活費の負担割合は変わってくるはずです。以前のコラム『女性のほうが「年収」が高い場合の男性の行動は?』でも書きましたが、彼女の方が年収が高い場合には、彼女の負担割合が多くなることもあるでしょう。

何回か書きましたが、男女間に起こるトラブルで一番多いのは何と言っても「お金」に関すること。こうしたトラブルを未然に防ぎ、幸せな結婚へとゴールするためには、同棲中にしっかりと問題の芽を摘んでおくこと、問題を解決しておくこと、が必要になります。また、相手が結婚するに値するかどうか、時間を掛けて分析することができる期間、それが「同棲」でもあるのです。

(※写真画像は本文とは関係ありません)

執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)

福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛・夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。その相談件数は年間1万件以上。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。現在では、経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と社会人サークル「東京アクティビティ」を主宰している。これまでに、多数の出逢いと成婚を手がけ、30代女性の成婚率においては90%以上を誇る業界屈指の恋愛カウンセラーである。

坂田陽子の結婚相談所「ブライダルジャパン」→http://www.bridaljapan.com/