「結婚」の新語釈は……?

小学館の国語辞典「大辞泉」編集部は8月4日、「あなたの言葉を辞書に載せよう。2014」キャンペーンで一般から募集していた語釈(言葉の解説文)のうち、同辞典のデジタル版に収録・公開するものについて、厳正な選考のうえ93本を選出したことを発表した。

同キャンペーンは同編集部が選んだ10の言葉「結婚」「青春」「社長」「お金」「涙」「家族」「言葉」「戦争」「前」「イケメン」の言葉の語釈を一般から広く募集し、年代や性別、人によって解釈が違う言葉の姿を、さまざまな角度から捉え直してみようという試み。

昨年10月に第1回キャンペーンが実施され、今回は第2弾となる。5月14日~6月15日にインターネットとハガキで募集され、応募総数9,073本のうち93本が採用された。

採用された語釈には以下のようなものがあった(敬称略)。

■「結婚」

・互いの「空気」になること(はるたぬ)。
・「自由な不安」が「不自由な安心」に変わること(あき)。
・目に見えない「愛」を見えるように変換する行為(ototama)。
・幸せの種を買うこと。咲くか枯れるかは育て方次第(トクホ)。
・親に反対されても強引に一緒になり、子に反対されても強硬に別れるもの(coni)。
・お化け屋敷。入る時はドキドキし、入ったら恐怖を体験し、出口に来た時、光と笑みが待っている(あしだかおる)。
・独りの寂しさより2人のわずらわしさを選ぶこと(ハイヒール・リンゴ(フジテレビ「ノンストップ!」より))。

■「イケメン」

・ずっと見ていても飽きない男性。見ていたいと思う男性。目を奪われる男性(Uran)。
・異性からモテて、同性からは妬まれる男(双 団平)。
・満員電車で接近したい人。電車で隣の席に座って寝たふりをして寄り掛かりたい人(みほくん)。
・平成になってから思春期を経た容姿端麗な男性の呼称。昭和の場合には「二枚目」と表現する(たくぞう)。
・人生におけるシード権の一種。欠点を霞ませてしまうフリーパスともなり得る。本質を見極める力が弱い女子にもてはやされることが多い(有馬炭酸力)。
・イケているメンズの略。「見ている」だけで、笑顔になれ、女性ホルモンが活性化されるとてもよい男のこと(きどーなおこ)。
・女性が無意識に声をワントーン上げて接してしまう男性のこと(首無しキリン)。
・相手の顔が自分好みだというのを軽はずみに言えるワード(Balance)。
・顔とスタイルが優れている男の人第一印象ですぐに決まる。清潔感や爽やかさがある。他の人とは違うオーラが出ている(ポンセ)。
・取り立てて言うべきところの見つからない男子を表すのに用いる。言われた方が「ホメられた! 」とカン違いをしてくれる便利だが、さして意味はない。周囲の女子には含意が伝わるので後でネタにできる(多々唯只徒)。
・オレ、掃除・洗濯とか料理もできるんだ! って言った時「スゴイ!! 」と言われる人。←→ブサメン 同じ発言をした時「フーン」と言われる人(マリ姉)。
・一般人以上、アイドル未満(なにわ魂)。

全投稿はキャンペーン特設サイトで閲覧できる。