俳優の佐藤健、大友啓史監督らが1日、東京・新宿の新宿ピカデリーで行われた映画『るろうに剣心 京都大火編』の初日舞台あいさつに出席した。

映画『るろうに剣心』への思いを語った佐藤健

上映後の舞台あいさつは今回が初。作品の余韻が漂う会場の雰囲気に、佐藤は「上映前の舞台あいさつは楽しみに待っていてくれているのが想像できましたが…」と戸惑いを見せ、「今どんな感じなの? どんな状態なの?」と呼びかけると観客は拍手で応えた。また、北米とアジアでのプレミアイベント開催決定が発表されると、「前回から世界を目標として視野に入れて監督と話し合いながら作っていきました」と振り返り、「続編はもっと行けるだろうという気持ちで作らせてもらいました」と自信満々。「某ハリウッド映画を見たんですがそれもすごくて、この映画に通ずるものがありました」と胸を張り、「映画ブームが今年の夏に来るんじゃないかなと。『るろうに剣心』をきっかけにそうなれば」と期待を寄せた。

また、"るろう人"に扮して全国47都道府県でPR中の俳優・長尾卓也が、富士山頂上からの中継で参加。「公開初日おめでとうございます! 日本映画…いや世界のてっぺんをとるために富士山のてっぺんに来ました! 頂上ですよ!」と長尾の姿がスクリーンに映し出されると、会場はどよめき、登壇者たちも「すごい!」「本当だ!」と驚いていた。佐藤は「卓也くんがてっぺんまでいってくれたおかげでこの映画も盛り上がりそうです。本当にありがとう」と感謝。同作の後編となる「伝説の最期編」の公開日である9月13日まで全国行脚が続くことから、大友監督は「去年は太って帰ってきたんですよ。太るなよ!」と激励していた。

この日は佐藤、大友監督のほか、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、神木隆之介、江口洋介、藤原竜也が出席し、初日の興奮を観客と分かち合った。海外初上映は、8月3日のカナダ・モントリオールで開催されるファンタジア国際映画祭(「the Action!」部門)。この北米プレミアに続く8月6日には、フィリピン・マニラのSM MEGA MALLでアジアプレミアが開催される。フィリピンでプレミアを行うのは日本映画史上初。前作は42スクリーンで公開され、フィリピンでの日本映画興行成績の歴代記録を塗り替えた。今回の公開規模は、日本映画過去最大の150スクリーン。これは、トム・クルーズ主演作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』と同規模の数字となる。

シリーズ第2弾となる本作は、漫画家・和月伸宏氏の『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作に、「京都大火編」(8月1日公開)と「伝説の最期編」(9月13日公開)の2部作で描かれる物語。佐藤が主人公・緋村剣心を演じ、2012年夏に公開された実写映画第1弾の前作『るろうに剣心』は、興行収入30.1億円を超えるヒットを記録。世界64カ国で配給、国際映画祭31カ所出品と海外でも話題になっていた。

左から江口洋介、青木崇高、武井咲、佐藤健、藤原竜也、伊勢谷友介、神木隆之介、大友啓史