『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督が初の3Dに挑戦した最新作『天才スピヴェット』(11月公開)の予告編とポスタービジュアルが31日、公開された。

『天才スピヴェット』ポスタービジュアル

本作は、10歳の天才科学者スピヴェットが、アメリカ大陸を縦断するという壮大なスケールの家出を描いた作品。スピヴェットは生まれついての天才だが、カウボーイの父と昆虫博士の母、アイドルを夢見る姉には、彼の言動が今ひとつ理解できない。さらに、弟の死により、家族の心はバラバラになっていた。

今回公開された予告編では、カウボーイの父とうまくいかないスピヴェットが、弟のようになりたかったと語る。だが、その弟が突然死んでしまい、自分がいなくなればよかったと感じるスピヴェット。そんなある日、科学省受賞の知らせが届き、いるべき場所がそこにあると信じ、授賞式に出席すべく、家出を決意する。そして、旅先でさまざまな経験した小さな天才科学者は、"本当に大切なもの"を見つける。

小さい体で懸命に行動するスピヴェットの姿が感動を誘う予告編と共に、ポスタービジュアルも公開された。授賞式でスピーチに挑むスピヴェットが大きく描かれ、背景にはアメリカ大陸縦断を表現する地図、そして、大きなスーツケースを抱えて旅するスピヴェットや、変わり者の家族の姿などがちりばめられている。

なお、スピヴェットを演じるのは、本作が映画デビュー作となる"天才"少年カイル・キャトレット。彼は7歳以下の武道選手権の世界チャンピオンで、6カ国語を話すという特技も持つ。そして、昆虫研究に人生をささげる風変わりな母親役は、『英国王のスピーチ』などで知られるヘレナ・ボナム=カーターが演じる。

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