アイ・アム&インターワークスが運営する製造業求人情報サイト「工場ワークス」は30日、同サイトに掲載されている求人広告から、2014年6月度の製造業の平均賃金をまとめた結果を発表した。

全国の平均時給は1,074円で、前年同月比は2.1%増と8カ月連続のプラス、前月比は1.0%増と2カ月ぶりのプラスとなった。

全国平均時給・増減率の推移

同社メディア営業部の大崎部長は「製造業全体での時給上昇は、これまで直接雇用で人材を募集してきた業種で充足しないため、派遣社員で補完していることが要因です。派遣社員は直接雇用に比べ平均時給が高く、全体の時給引き上げにつながりました」と分析している。

エリア別に見ると、北海道・東北が前年同月比4.6%増の975円、中国・四国が同4.4%増の1,022円、九州・沖縄が同6.2%増の1,016円など、6エリアでプラス。一方、信越・北陸は同1.3%減の1,016円と全エリア中、唯一マイナスとなった。

業種別では、「紙・パルプ・印刷」が前年同月比2.6%増の1,049円、「携帯・パソコン・家電」が同3.1%増の1,050円、「物流・倉庫」が同9.6%増の1,128円など、9業種がプラス。このうち「物流・倉庫」の上昇幅が大きかった要因は、EC市場が拡大傾向となるにつれて、時給が高いトラックのドライバーやフォークリフトの求人が増加しているためだという。

職種別に見ると、全29職種中、前年同月比では22職種がプラス、7職種がマイナス、前月比では26職種がプラス、3職種がマイナスとなった。