ウエディングパークが運営する「ガールズスタイルLABO(GSL)」はこのほど、『世界各国ウエディング事情│モロッコ カサブランカ編』を公開した。

「結婚式準備」

結婚式費用よりも高い、結婚持参金

北アフリカに位置し、国民のほとんどがイスラム教徒であるモロッコ。結婚式もイスラム式で、平均3日間もかけて行われるとのこと。今回は、モロッコ最大の都市、カサブランカの結婚式を例に、モロッコウエディングの3日間について調査した。

まずは、新郎新婦の平均年齢を調べたところ、男性27歳、女性23歳だった。晩婚化の日本と比べると、特に女性の結婚年齢が若い。平均婚約期間が1年ということを踏まえると、モロッコの女性は、20歳頃には結婚を見据えた相手と交際していることが伺い知れる。

費用面では、結婚式の予算が100~200万円に対し、男性側が女性とその家族に支払う結婚持参金は、その1.5~2倍にあたる200~300万円が相場だということがわかった。

「花嫁の入浴」からはじまる結婚式

「結婚式1日目・2日目」

いよいよ3日間におよぶ結婚式が始まる。まず1日目は、「門出の儀式」として「花嫁の入浴」が行われる。ハンマームという伝統的な公衆浴場を貸し切り、花嫁の体をキレイに清めるとのこと。ちなみに、浴場貸切費用は4万5,000円~5万円。

2日目に行うのは「ヘナの儀式」。ヘナとは幸福と裕福の象徴とされる植物のことで、そのヘナで新婦の手足に模様を描くという。いわゆる「ヘナタトゥー」と呼ばれるもので、費用は2万5,000円程度。

夜通し行われる結婚パーティー

「結婚式3日目」

3日目は結婚式のメインイベント「結婚契約の儀式」が行われる。日本では、結婚式を挙げてから披露宴となるが、モロッコは逆だ。

まずは19時、およそ50~100人の招待客が集まり、花嫁は親戚・友人たちに手伝われて「タキシータ」と呼ばれる伝統衣装に身を包む。23時、ようやく新郎新婦入場となり、新婦はお神輿、新郎は馬などに乗って現れるとのこと。披露宴では、2度のお色直しや、ベリーダンスなどの余興が定番で、ビュッフェ式の料理を囲んだパーティーは、夜通し続く。

「結婚の儀式」が始まるのは夜明けとなる5時頃。指輪の交換から始まり、モロッコ版ファーストバイトでは、ツマル(なつめやしの実)と牛乳をお互い食べさせあう習慣があるとのこと。また、ご祝儀やおそろいの生活用品といったプレゼントが、招待客から贈られるという。最後に、新郎新婦はリムジンなどに乗り、クラクションを派手に鳴らしながら市内を2~3周するとのこと。こうして、3日間におよぶモロッコウエディングは終了となる。

今回のモロッコウエディング事情は「インフォグラフィックス」としてまとめられている。