ダイキン工業はこのほど、「東京の夏の暑さ」をテーマに、東京在住の外国人100人(東京在住1年以上)を対象に実施した「現代人の空気感調査」の結果を明らかにした。調査期間は6月13日~27日。

東京の夏(屋外)は、自国と比べてどう感じますか?

東京の夏を経験したことのある外国人に「あなたは、東京の夏をどう感じますか」と尋ねたところ、全員が「東京の夏は暑い」と回答した。自国と比べてどう感じるかという問いに対しては、「耐えられないくらい暑い」(25%)、「暑い」(44%)、「やや暑い」(19%)で、約9割(88%)が「自国よりも東京の方が暑い」と回答した。

東京の夏を暑く感じる理由について聞くと、最も多い回答は「湿度が高いため」(80%)だった。2位以下に続いたのは、「気温が高いため」(56%)、「地面がアスファルトやコンクリートに覆われているため」(28%)、「夜でも気温が下がらないため」(28%)と、ヒートアイランド現象が主な要因と思われる「暑さ」を挙げる人が多かった。

東京の夏の暑さ対策で、感心した・驚いた対策について尋ねたところ、1位は「日傘をさす」(46%)だった。日本では日傘をさす女性が多いが、外国ではあまり一般的でないようだ。2位は「うちわや扇子を使う」(37%)、3位は「浴衣を着る」(35%)。打ち水や風鈴など、古くから日本人が実践してきた暑さをしのぐ知恵に感心する外国人も多かった。

東京の夏の暑さ対策で、あなたが感心した・驚いた暑さ対策はありましたか?

出身地域別にエアコンの利用実態を見ると「ヨーロッパ出身の72%が、エアコンを使ったことがない」という結果になった。ヨーロッパは比較的涼しい地域が多く、夏でもエアコンを使わずに過ごすことが多いようだ。

しかし日本での利用状況を聞くと、「使ったことがない」の割合は4%まで下がっており、外国人にとって東京の夏はエアコンなしでは乗り切れない暑さであることがうかがえる。

(エリア別)出身国で夏に自宅でエアコンを使いますか?

また、日本で、夏に自宅でエアコンを使用する場合の平均的な設定温度について聞くと、最も多い回答は「24℃」(20%)だった。次いで「25℃」(14%)、「23℃」「22℃」(同率11%)で、中には「19℃」「18℃」という回答も見られた。