中国人が京都で買うものは?

中国人に人気のエリアといえば北海道、沖縄、そして京都。実際、「京都が大好き」という声を中国人から聞いたことも多々ある。中国の隋、唐の都城に倣って作られたという京都に残る碁盤の目のように走る道路は北京や西安にも似て、中国と日本の繋がりを感じさせてくれる。そんな親近感もあるようだ。ではその京都で中国人たちは何を買っているのだろうか? 中国版ツイッターのウェイボーで「中国人が京都で買ったもの」をうかがってみた。

京都と言えば、やっぱり抹茶!

京都で買ったものの筆頭といえばやはり「抹茶」。抹茶を飲んだという報告はないものの、抹茶スイーツの人気は非常に高い。特に気軽に楽しめる抹茶のソフトクリームは多くの人が味わっているようだ。「京都駅にある宇治抹茶のお店は小さくて品数も少ないけど、抹茶アイスクリームが買えるよ」という情報も上げられている。もともと中国では台湾系のお店で抹茶フレーバーのスイーツが味わえることもあって、親しみやすいのだろう。

アイスのほかには金箔抹茶粉、抹茶あめ、抹茶入りのチョコ、さらには「抹茶の香りがしてすてき」な抹茶保湿クリームなる化粧品まで購入されている。おなじみの京都土産「八つ橋」でも「ニッキと抹茶の、あんこなしのがおいしいよ」との感想も。

恋愛の神様は国境を越えてくれるのか?

抹茶以外で人気があるのは京都限定アニメグッズ。日本好きの中国人は入り口がアニメという人が多い。そして、意外に多いのがお守りの購入。特に縁結びのお守りには熱視線が注がれており、清水寺に隣接する縁結びの神社である地主神社は人気が高い。地主神社境内には2つの石の間を目を閉じたまま歩き、たどり着いたら恋がかなうという「恋占いの石」があり、中国人たちも恋占いにいそしんでいる。日本も中国も女性の心は同じようだ。

印象に残ったのがこちらの書き込み。きれいな陶器を購入した人が漏らした「日本は私たちから技術を学んだけど、私たちよりもいいものを作っている」という感慨。そして、「黒い団子を見つけて買おうか迷ってたら、おじいさんがやってきて一皿買って私たちに向けて親指を立てて笑ってみせた。それで買ってみた!」というミニストーリーも。おじいさんのお墨付きの団子はさぞかしおいしかっただろう。小さな国際交流がほほ笑ましい。

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