生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研がこのほど発表したレポートによると、アメリカ西海岸で人気の「パンチボウル」が今夏日本でもトレンドとなっているという。

フルーツティーパンチボウル

「パンチボウル」とは、大きなボウルに、ベースとなるお酒と氷を入れ、フレッシュフルーツやハーブなどを好みに応じてトッピングしたもの。トレンドウォッチャーとして、メディアを通じて情報発信などをしているくどうみやこさんによると「1つのボウルを大勢でシェアするスタイルが特徴で、アメリカのセレブリティの間で人気が再燃している。すでにブームになっている「サングリア」も、海外では大勢でシェアするこのスタイルで楽しまれることが多い」と話す。

このトレンドは今夏日本にも上陸しており、「パンチボウル」スタイルのメニューを提供する店舗も次々と登場している。例えば、東京・明治神宮前にある「RISTORANTE VENIRE VENIRE」では、飲み放題のディナーコースや、パーティーのウェルカムドリンクで「パンチボウル」を提供。「ベリーサングリア」「サングリア」「モヒート」「レモンスプリッツァー」「プラム」の全5種類が楽しめる。

また、東京・六本木にある「GLASS DANCE Roppongi」では、「シトラスパンチボウル」、「サングリアパンチボウル」の2種類を提供。ユニークなのがシトラスパンチボウルで、スパークリングワインをグレープフルーツジュースで割ったものと、グレナデン・シロップが上下2層に分かれたカクテルの知識を活かした同点オリジナルのメニューだ。

さらに、東京・表参道にある「BLUE BRICK LOUNGE」では、夏季限定のメニューとして「パンチボウル」を提供。サングリアにスライスしたオレンジとレモンを加えた「ヴィニャ・アルバリ サングリア パンチボウル」と、サングリアにティーリキュールと炭酸水を加え、フルーツを漬け込んだ「フルーツティーパンチボウル」の2種類を用意している。

このほか、大手飲料メーカーでも「パンチボウル」に注目する動きが見られる。中でもアサヒビールでは、ビールを飲む習慣がない若い女性たちが気軽にお酒を楽しめる新しいスタイルとして、家庭用レシピの提供や、若者が集う飲食店を対象にシェアしてお酒を楽しむ新しい飲み方としてパンチボウルの認知拡大に積極的に取り組んでいる。