米Microsoftは7月17日(現地時間)、最大1万8,000ポジションの人員を削減するリストラ計画を発表した。そのうち約1万2,500ポジションは、旧Nokiaに在籍していた専門職および工場従業員を対象としている。
同社は2014年12月31日からリストラを実施し、2015年6月30日までに終える予定だ。同社は2009年に約5,000人を削減したことがあるが、1万8,000人という数字は過去最大規模となる。
Microsoft CEO(最高経営責任者)のSatya Nadella氏は社員に向けたメールで、Microsoftおよび旧Nokiaのデバイスおよびサービスチームの業務効率化と、Windows Phoneの提供速度を加速させるために実行すると述べた。
同社はリストラに伴って、次の第4四半期に11~16億ドルの費用が発生すると予想している。内訳は対象金および関連給付費用として7.5~8億ドル、資産関連費用として3億5,000万~8億ドルの計上を見込んでいる。
Nadella氏は「Bold Ambition & Our Core (大胆な理想、そしてMicrosoftのコア)」と題したメールの中で、組織のフラット化とトップダウンにより意思決定を加速化させていくと述べた。また、Android搭載デバイスの「Nokia X」シリーズを廃止し、Windows Phoneに注力することも明らかにした。同シリーズは「Lumia」ブランドに統一し、高価格帯のシェア獲得と低価格帯シェアの充実を目指すという。