職場でもっとも頭を悩ませるのが人間関係。特に、上司や先輩との付き合い方は、自分の働き方や出世にもかかわることなので、相手の性格や振る舞いの傾向には十分な注意を払いたいところだ。

こんなときにも役立つのが「おやつ」。『危ない心理テスト』(河出書房新社)などの著書の執筆に携わっている、心理テストや占いに詳しい紅たき先生によれば、「ものの食べ方には、その人の性格があらわれるもの。特におやつは、マナーにとらわれることもないし、仕事の合間の休憩時なら、なおさら無防備な状態になっているため、本性が出やすくなるんです」という。そこで紅先生に、職場でよく食べられているお菓子を例に、その食べ方でわかる性格と、そうした性格の持ち主に対する適切な対処法をアドバイスしてもらった。

■キャンディをガリガリ噛んで食べる

基本的な性格は「せっかちな自己中心派」

また、自分の思い通りに仕事が進まないのが苦手という傾向があるとも考えられる。 「口の中で溶けるのを待っていられないのは、気が短い証拠。本来は舐めて食べるものを無理やり噛み砕くのは、自意識過剰で自己中心的な証拠のひとつと考えられます」(紅先生)

こんな上司の指示に対して「これ、本当にやるんですか?」など疑問だしをするのはNG。まず言われた作業をこなしてから、疑問点を相談したほうがよいだろう。

■スナック菓子を一度にまとめて頬張る

基本的な性格は「気まぐれな振り回し屋」

その場の思い付きで指示を出す傾向が強く、指示内容もコロコロと変わるため、結果的に部下を振り回すタイプの上司になる可能性がある。

「一粒ずつ摘まんで食べるのを面倒がるのは、飽きっぽい証拠。また、食べたいだけ口に入れてしまうのは自由奔放な性格の表れでもあります。以上から、その人の気まぐれさがうかがわれます」(紅先生)

このタイプの上司は、以前に指示したことを忘れている可能性が高いので、指示を受ける際には文書化して確認しながら作業を進めるとよいだろう。また、悪気があって気まぐれというわけでもないので、時には指示に一貫性がないことをズバリと指摘してあげるとよいかもしれない。

■アーモンドチョコのチョコだけ食べて、アーモンドを残す

基本的な性格は「自由奔放な個性派」

自分の仕事が終われば、周囲を気にせずさっさと帰ることができる。また、部下をよく飲みに誘うのも、こういう食べ方をする上司に多いという。

「一緒に食べて美味しいように作られているのに、自分のルールで食べてしまうのは個性派の証拠。また、最後にアーモンドを残していることから、楽しみをより大きくしたいタイプとも考えられます。仕事よりもプライベート優先の、人生を積極的に楽しみたい人である場合が多いでしょう」(紅先生)

このタイプの上司は、友達感覚で付き合うのが吉。一緒に食事をしたり飲んだりすることで、良好な関係を築くことができそうだ。また、自由奔放な個性派ゆえ、仕事を教わる相手としては不適格な面もありそう…。あまり頼らず、自分のルールで仕事を進めたほうが早そうだ。

■アイスクリーム、アイスバーをペロペロ舐めながら食べる

基本的な性格は「マイペースで無欲」

仕事で無理をしない傾向が強く、あくまでもマイペースでできる範囲の仕事をのんびりとこなしていくタイプが多いという。

「かじって食べたらすぐになくなってしまう、と、あえてゆっくり味わいながら食べるのですから、それだけ自分のペースを大切にしている人と考えられます。アイスは早く食べないと溶けてしまうのに、それを気にしない点が無欲というか…ちょっと達観した境地になってしまっているのかも。出世についても、あまり興味がないのかもしれません」(紅先生)

このタイプの上司は、基本無礼講なので、もっとも付き合いやすいかもしれない。ただし、この上司自身に出世欲が薄いので、仕事面で頼りになるかどうかは不明だ。

■クッキーやせんべいを、先に割ってから食べる

基本的な性格は「面倒見のよい完璧主義者」

とても几帳面で、正確さと完璧さを自分にも部下にも求める。とはいえ、面倒見がよいところもあり、部下を育てるのが生きがいだと感じている人も多いという。

「割ってから食べるのは、食べかすをこぼしたくないから。つまり、キレイ好きで几帳面な性格がうかがえます。また、割って食べるという行為には、食べ物をシェアしたいという気持ちが隠されています。仕事も自分一人の手柄にするのではなく、みんなで達成感を共有したいと考えているのではないでしょうか」(紅先生)

このタイプの上司は頼ってなんぼ。わからないことや疑問点はすぐに質問して指示を仰ぐようにすると、上司からの信頼度もアップするはず。その際に「さすがですね!」など、細かく褒めてあげると、さらに効果的だ。

(石井太郎/チェリオ おやつハッカー)