クロード・モネ《ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)》1876年 1951 Purchase Fund 56.147

東京都世田谷区砧公園の世田谷美術館で、修復されたクロード・モネの《ラ・ジャポネーズ》などを展示する「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展-印象派を魅了した日本の美」が開催される。開催日時は6月28日~9月15日、10時~18時まで。

モネにゴッホ、ムンクまで

同展では、西洋で19世紀後半から20世紀初頭にかけて、浮世絵をはじめとする日本美術が流行した現象「ジャポニスム」の作品を展示する。作品点数は、ボストン美術館の所蔵品より厳選された絵画、版画、素描、写真、工芸など約150点。西洋だけではなく、ホイッスラー、ダウ、ラ・ファージなど、アメリカを代表するジャポニス ム作家の作品も取りそろえる。

みどころは、初期ジャポニスムを代表するクロード・モネの大作《ラ・ジャポネーズ》。剥離する可能性のある部分の修復や古いニス、ワックスを取り除くなど、およそ1年の修復期間を経て、同展で初めての公開となる。

そのほか、フィンセント・ファン・ゴッホの「《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》1889年」、エドヴァルド・ムンク「《夏の夜の夢(声)》1893年」、クロード・モネ「《睡蓮》1905年」、歌川広重「《東海道五拾三次之内 岡崎 矢矧之橋》江戸時代 天保4年(1833)頃」など、印象派の枠を超えた多彩な「ジャポニスム」作品を鑑賞することができるとのこと。

エドヴァル ド・ムンク《夏の夜の夢(声)》1893年 Ernest Wadsworth LongfellowFund59.301

フィンセント・ファ ン・ゴッホ《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》1889年 Bequest of John T. Spaulding 48.548

All photographs(C)2014 Museum of Fine Arts, Boston.