ユーキャンはこのほど、子どもを持つ全国の20代~40代の男性ビジネスマン497人を対象に実施した「男性の育児休暇取得に関するアンケート」の結果を明らかにした。

また子どもが生まれたら、もう一度育休を取得したいと思いますか?

まず、育休取得経験者に「また子どもが生まれたら、もう一度育休を取得したいか」と聞いたところ、83.9%が「もう一度取得したい」と回答した。

また、取得経験者、未取得者両方に「男性が育休を取得するメリット」について尋ねると、「家族との時間が取れる」や「子どもとの絆が深まる」など、家庭に関する項目については未取得者が多く見られた。一方、「効率的な時間の使い方に対する意識が上がる」という項目については、取得経験者22.2%に対して未取得者は16.7%となった。

取得経験者を「過去に取得した」「現在取得中」、未取得者を「取得意向あり」「取得意向なし」の層に分けた上で、男性が育休を取得することへの評価について聞いたところ、育休の取得意向がない層も「あまり良いとは思わない」と回答した人はわずか10.7%であった。

次に、「会社に育休を取得しやすい制度があるか」を聞いたところ、「ある」と回答した人は取得経験者(71.4%)と未取得者(31.0%)で大きな違いが見られた。会社の制度面以外の障壁としては、取得経験者・未取得者共に「職場の理解が足りない」が最も多い。

会社に育休を取得しやすい制度がありますか?

育休の取得経験者に取得前と取得後の意識の変化について聞いたところ、「意識が上がった」と回答した項目の上位には「子育てに積極的に関わろうとする意識」(63.2%)、「家族と過ごす時間を確保しようとする意識」(61.9%)、「家族への気配りの意識」(61.4%)と家庭に関わる項目が目立った。

また、男性の育休取得率の向上が与える社会への良い影響について尋ねると、「企業・組織・団体のイメージが良くなる」と回答した人は、取得経験者では58.4%と最多であった。一方、未取得者からは「少子化対策」(54.8%)が最多となり、「女性の社会進出」(51.8%)も多く見られた。

育休取得中に1日あたり自由時間がどれだけあったか聞いたところ、「1時間~2時間未満」が「過去に取得した」(38.6%)、「現在取得中」(37.7%)ともに最多という結果になった。自由時間を自分磨きに使うならどのようなことをしたいか尋ねると、すべての層で「資格取得に向けた勉強」が最多となり、次いで「スポーツ・エクササイズ」「資格取得以外のスキルアップに向けた勉強」が続いた。

育休取得中に1日あたり自由時間がどれだけありましたか?