シャープは18日、自由な形に設計できる液晶ディスプレイ「フリーフォームディスプレイ」の開発を発表した。フリーフォームディスプレイは、例えば車載用途であれば、スピードメーターとその他のモニタを1つのディスプレイに備えたインパネが実現できるという。
従来のディスプレイでは、ゲートドライバと呼ばれる駆動用回路をベゼル部に配置していたため、ディスプレイが四角い形状となり、ベゼルにも一定の幅が必要だった。
フリーフォームディスプレイでは、IGZO技術の応用と独自の回路設計手法により、表示領域の画素内に分散して配置。これにより、額縁を極めて細くでき、表示領域に合わせた自由な形状のディスプレイ設計が可能となった。
これにより、ディスプレイデザインの自由度が飛躍的に向上する。前述の車載ディスプレイのほか、円形ディスプレイを搭載したウェアラブル機器や、浮遊感のある新しい映像体験を実現する大型モニタなどの創出に貢献するという。今後、同社はフリーフォームディスプレイの早期量産化を進める。