日本銀行は18日、2014年1~3月期の資金循環統計(速報)を発表した。それによると、2014年3月末時点の家計が保有する金融資産の残高は前年同月末比3.3%増の1,630兆円となった。残高は過去2番目の大きさで、年度末としては過去最高を更新した。

家計の金融資産の内訳は、「現金・預金」が前年同月末比2.1%増の865兆円、「保険・年金準備金」が同2.5%増の442兆円、「株式・出資金」が同11.3%増の148兆円、「投資信託」が同10.2%増の78兆円、「その他」が同6.2%増の67兆円、「債券」が同9.2%減の29兆円となった。

部門別の金融資産・負債残高(2014年3月末、兆円)(出典:日本銀行Webサイト)

日本国債(「国庫短期証券」と「国債・財融債」の合計)の保有状況を見ると、2014年3月末時点における日本銀行の国債保有残高は前年同月末比57.2%増の201兆円となり、過去最高を記録。保有者全体に占める比率は20.1%で、日本銀行が最大の保有主体となった。

海外勢の国債保有残高は前年同月末比2.5%増の84兆円で、構成比は8.4%。保険の国債保有残高は同0.3%増の193兆円、構成比は19.3%となり、過去最高を更新した。一方、国内銀行の国債保有残高は同18.1%減の130兆円、構成比は13.0%、ゆうちょ銀行などを含む中小企業金融機関の国債保有残高は同7.8%減の159兆円、構成比は15.9%となった。