カブドットコム証券はこのたび、日興アセットマネジメントおよびSBIアセットマネジメントが運用するファンド10本の取扱いを23日より開始すると発表した。

シェールガス革命におけるエネルギーインフラ関係の投資対象として注目を集める「MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)」や、米国の量的緩和縮小で懸念される金利上昇リスクに対応力がある「バンクローン」のファンドなど新しい資産クラスに投資できるファンドだという。また、「EXE-i グローバル中小型株式ファンド」は、同社として初めての取扱いとなる、世界の中小型株式インデックスへの連動を目指すインデックスファンドだとしている。

MLP(Master Limited Partnership)とは、主に米国で行なわれている共同投資事業形態のひとつで、その出資持分が米国の金融商品取引所に上場している。MLPの多くは、主として、原油や天然ガス向けなどのエネルギーインフラ関連事業に投資を行ない、パイプラインや貯蔵施設の利用料などを収益源としている。また、バンクローンとは、銀行が企業などに対して行なう融資で、流通市場を通して取引されているものをバンクローンと呼び、一般に担保が設定されている。バンクローンは、社債などと比較して、企業が破たんした場合の支払い優先順位が高くなっている。金利上昇時において、一般的な債券は固定金利のため、債券価格が下落する傾向があるが、バンクローンは、変動金利のため、利回りが上昇し、固定利付債券などと比較して価格の変動が小さいという特徴がある。

これにより、同社の取扱う投資信託は480ファンド(うちノーロードファンドは245ファンド)となる。今後も顧客の多様な投資ニーズに対応できるよう、投資信託の取扱いを拡大していくとしている。