井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)では、3月17日に国内初の人工授精でアムールヤマネコの赤ちゃんが誕生した。6月3日から、母親の行動などを確認しながら、子猫を公開エリアに出す練習を開始している。

ずいぶん大きくなりました

体重は1,038グラムに!

今回、誕生した子猫は、2014年1月に実施した人工授精が成功したもので、アムールヤマネコでは初めてのこととなる。これまで親猫・子猫は共に過ごしてきたが、生後約60日後の5月18日、第1回のワクチン接種のため、親猫と子猫を初めて分離した。

ワクチン接種と同時に体重測定も実施。体重は1,038グラムと、誕生60日で1キロを超えた。また、これまで子猫に直接対面した飼育員がいないため、性別も不明だったが、今回の性別判定で「オス」と判明した。ワクチン接種・体重測定などすべての作業を終えて子猫を戻したところ、天井に駆け上がり、飼育係を威嚇するほどの元気を見せたという。

6月2日には、第2回のワクチン接種も終了。6月3日から、これまでツシマヤマネコのトラジロウがいた施設の公開エリアに出す練習を開始した。なお、天候や親子の体調によっては子猫を見られない場合もあるとのこと。