金融庁は2日、「振り込め詐欺救済法」に基づく預保納付金を活用した奨学金事業「まごころ奨学金」について、通年募集を開始したと発表した。

同事業は、振り込め詐欺救済法に基づき、振り込め詐欺の被害者へ返すことができずに預保納付金として管理されていた資金の一部を、犯罪被害者の支援のために活用するもので、日本財団が実施している。

対象は、高校、大学、大学院の通学を希望している犯罪被害者の子ども。犯罪については、振り込め詐欺などの財産犯に限らず、生命犯、身体犯、交通事故など犯罪全般を対象としている。

貸与金額の上限は、国立・公立高等学校などが月額3万円、入学一時金6万円、私立高等学校などが月額5万円、入学一時金25万円、大学・短大などが月額8万円、入学一時金30万円、大学院が月額10万円、入学一時金30万円。いずれも無利子で貸与し、上限金額以内であれば1万円単位で自由に設定できる。返済期間は、貸与期間の終了後6カ月を経過した後、30年以内となる。

貸与金額 (出典:金融庁Webサイト)

詳細は、日本財団Webサイトまで。