ハギワラソリューションズは20日、3.5インチFD(フロッピーディスク)やCMT(カートリッジ磁気テープ)に替わるデータ交換用メディア「NFD(New Flexible Device)」を発表した。

NFD(New Flexible Device) メディア

データ交換のフォーマットにFDやCMTといった古いメディアを利用する金融機関などではメディアの入手が困難になっているが、同社は例えば伝送サービスではコスト負担が大きく、CD/DVDメディアではキズや破損リスクが高く、USBメモリでは媒体が小さいため紛失リスクや管理が難しいなどの問題があり、代替が難しいとする。

NFDは同社の産業機器向けフラッシュメモリストレージで培ったノウハウを基に開発され、これらの問題を解消した。メディア内部はフラッシュメモリで、専用ドライブからUSBを通じPCに接続する。サイズは3.5インチFDと同等で、記憶容量は1GB以上。

セキュリティ機能として、専用ソフトによる特殊フォーマットでデータの読み書きを制限し第三者による改ざんを防止できるほか、パスワードロック機能や書き込みファイルの制限設定も備える。また、メディアサーブ提供の「メディアコンバータ・EDIシステムパッケージソリューション」対応メディアになっており、伝送サービスや他メディアとの一元管理などにも対応する予定。

NFDは、今秋より出荷予定。20日時点での想定売価はメディアが5,000円前後、専用ドライブが10,000円前後。メディア・専用ドライブセットで20,000円以下を想定する。