全米をはじめ39カ国でオープニング1位を記録している『ノア 約束の舟』(6月13日 日本公開)で、主演を務めた俳優のラッセル・クロウが19日、3年半ぶりに来日し、都内で行われたスペシャル上映会に登場した。

緊急来日を果たしたラッセル・クロウ

『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーが監督を務める本作は、「ノアの箱舟」伝説を描いた作品。人類史上最大の使命を背負う主人公のノアをラッセル・クロウが演じている。本作では、大洪水が物語の大きなポイントとなるが、クロウは「今までの役者経験の中で一番大変な撮影だった。何日も何日もずぶ濡れに。ニューヨークとロングアイランドの冬の水ですから、凍りつくような水でした」と、雨のシーンの過酷さを伝えた。

また、「すべてのキャストが素晴らしかった」と共演キャストを絶賛。ノアの養女役を演じたエマ・ワトソンについては「本当にいい女優になりました」と話し、撮影時は「親子のような関係でした」とコメント。毎週日曜日に2人でブロードウェイのダンスレッスンを受けに行っていたことを明かし、「日曜日のレッスンを楽しみに、ハーマイオニー(『ハリー・ポッター』シリーズでエマ・ワトソンが演じた役名)と踊るのを楽しみに、撮影を頑張りました」と語った。

日本についても「日本に来るといつも楽しい時間を過ごします。前回はいろんな日本酒に挑戦してみました」と語り、「ここが終わったらその挑戦を再開したい」と、0泊から1泊に本人の希望で急きょ変更した理由をほのめかした。そして、「子供たちが大きくなったら、東京以外のいろんなところに行ってみたい。日本の文化に私は魅了されているので、子供たちにも日本文化を体験させてあげたい」と日本文化への関心を示した。

最後に、「ダーレン・アロノフスキー監督のフィルムメーカーとしてのとてもすてきな作品になっています」と作品について語り、「撮影するのも大変でしたが、見る側も大変な映画です。明日の朝起きた時にまだ映画のメッセージについていろいろ考えていると思います。楽しんで、いろいろ考えて、作品を堪能してください」とメッセージを送った。

クロウはまた、自身がオーナーを務めるオーストラリアのラグビーチーム、サウス・シドニー・ラビッツの帽子をかぶったファンを見つけて大感激。「シドニーに来て、サウスシドニーのラグビーチームを見に来てください」と呼びかけた。舞台あいさつ後には、自ら客席に行き、握手をするなどファンサービスも行った。

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