貝印(東京都千代田区)はこのほど、ヒゲ剃りに関する情報発信をする「スマートシェービング倶楽部(SSC)」を設立し、ビジネスマンを対象としたヒゲ剃りに関するワークショップを開催した。

ゲスト講師の原田氏は「ヒゲをトレードマークにするとしても入念な手入れが必要」と指摘

同社の調べによると、20代から50代のうち、勤務時にヒゲを生やしている割合が最も高かったのは20代で、約3割を占めた。だが一方、社会人の7割近くが若手(社会人1~2年)のヒゲにマイナスイメージを抱いていることもわかった。

まず、ゲスト講師の人事コンサルタント、原岡修吾氏(オーダーメードステーション代表取締役)が「ビジネスシーンにおける身だしなみ」と題して、スーツ、シャツの着こなし方の基本などについて講演。「ヒゲにクローズアップしたワークショップというのは初めて」と話した。

ヒゲのクローズアップ画像に驚きの声も

続いて、貝印刃物開発センター取締役部長・宮崎宏明氏の「自分にあった賢いシェービングを実践」。基本的なシェービング方法を説明した後、ヒゲの濃さ、生え方が人それぞれであることを、実際にヒゲ本数測定器を使いながら解説した。参加者のヒゲを順に機械で見ていったが、初めて目にする自分のヒゲの状態に、時おり驚きの声や笑い声があがった。

シェービング方法につて解説する宮崎氏

なお、カミソリの手入れで大切なのは、使用後、洗って水を切り、乾燥させることで、風呂場など湿気のある場所に置いておくのは良くないとのこと。また、刃先には潤滑性を保つためのコーティングがされているので、ティッシュなどで刃を拭くのもNGだという。

シェービング革命を起こす「Xfit」

最後に、3月上旬より順次店頭発売されている貝印の新発想カミソリ「Xfit(クロスフィット)」で実際にヒゲ剃りを体験。同社の「ヒゲマイスター」から、各自それぞれのヒゲの濃さ、生え方による剃り方の指導を受けた。

5枚刃、人間工学に基づいたホルダー、あらゆる方向に自在に動く3Dヘッドが特徴の「Xfit」に、参加者からは「力を入れなくてもスムーズに剃ることができる」「刃がしっかりと肌にフィットする」などの感想が聞かれた。

ヒゲの本数、分布密度がすぐにわかる測定器を参加者も体験

「Xfit」は、ディスポレザー(使い捨てカミソリ)で国内1位のシェアを誇る貝印が、使い捨てカミソリの手軽さと替刃式カミソリの機能性をあわせ持った「ハイブリッドレザー」。ホルダー1本に替刃4個のセットとなっていて、2週間で新しい替刃に交換し、2カ月(8週間)で使い切る時に、ホルダーも一緒に取り換えるという使い方を提唱している。

「Xfit」。ホルダーの長さは約13cm

「本体や替刃の価格が高い」(64.4%)、「自分の替刃がわからない」(59.6%)など(同社調べ)利用者の声にも応え、価格は700円(税抜)と購入しやすい設定になっている。

ヒゲマイスターが剃り方を指導。ヒゲが生えた方向に沿った「順剃り」が基本だが、あごや喉などは皮膚を伸ばして「逆剃り」も

ヒゲ剃りライフを充実させるコンテンツも登場

また、ユニークなのは、カミソリ業界初のヒゲ情報専用アプリ「HIGE LIFE(ヒゲライフ)」。自分のヒゲの写真を送ると、ヒゲマイスターが分析、診断結果を作成する「HIGE KARTE(ヒゲカルテ)」や替刃のタイミングを知らせる「替刃アラート」といった機能があるほか、365日毎日約1分間のヒゲ情報を提供する世界初「HIGE FM」が登場。知っているようで知らないヒゲの奥深い世界が、グッと身近になりそうだ。