映画『MARCHING(マーチング)~明日へ~』の特別試写会が6日、都内で行なわれ、キャストの竹富聖花、桜田通、香山美子、小林涼子、西郷輝彦と中田新一監督が出席した。

左から、小林涼子、香山美子、桜田通、竹富聖花、西郷輝彦、日野皓正、中田新一監督

本作は、横浜のマーチングバンドを軸に福島の原発問題を描いた音楽映画。"ヨコハマ・ジーベック"でメロフォンを担当するマリ(竹富)は、全国大会優勝を目指していたが、チームを引っ張るトランペッターの忠信(桜田)が退団してしまう。そんな中、忠信のいとこで、震災のために福島の港町から避難移住してきた兄妹たちの問題も持ち上がり――というストーリーで、映画は24日から全国順次公開。

小学生の時にマーチングをやっていたという主演の竹富は、「本格的で難しく、みんなで一から練習しました」と振り返り、「この映画を通して、被災地が1日でも早く復興することを願っています」とあいさつ。桜田は、マーチングバンド“横浜ロビンズ”との競演に、「みなさん熱い人たちだったので、良い映画を作ろうという雰囲気が出てる」と胸を張ると、バンドの監督を演じた西郷は、「2人共、初めて経験するマーチングをやり遂げてすごい」と大絶賛した。また、イベントには、トランペット奏者で本作にも出演している日野皓正も登場。サプライズでの演奏に、竹富らは笑顔で拍手を送っていた。

イベント終了後、報道陣の取材に応じた竹富は、「(福島県)いわき市からもお客さんが来て下さって、日野さんも演奏してくれて、素敵な舞台あいさつになりました」と微笑み、被災地である福島・いわき市での撮影に参加した小川は、「みなさんがすごく温かくて、悔しさと切なさを感じて胸が苦しかった。みんなの想いが映画を通して届いて欲しい」と熱い想いを。一方、桜田が、「すごいプレッシャーだった。ジャズ・シーンの時に、日野さんがいてとても緊張しました」と明かすと、日野は「よくやってた。2人共、堂に入ってたよ」と太鼓判を押しつつ、自身の演技について「たけしさんに相談したんだけど、『いつもの感じで良いんだよ』と言われて」と、照れ笑いで振り返っていた。