東京都台東区浅草の「浅草寺」で、赤ちゃんが丈夫で健康に育つよう願う「泣き相撲」が開催される。開催日は4月26日、12時30分~15時まで。

力士の祈りが届けという願いを込めて高々と抱えられる

健やかに育つよう、願いを込めて

同イベントは、歌舞伎の演目『暫』(しばらく)で主人公を演じた市川團十郎扮する前髪姿の力強い子ども、鎌倉権五郎のように元気で健やかに育って欲しいという願いを込めて行われる行事。ちなみに鎌倉権五郎とは、平安時代後期、後三年の役で活躍した源氏方の武将、平景政のこと。

まず、呼び出しに名前を呼ばれた赤ちゃんの親が、まわし姿の日本大学相撲部員の「組ませ役」に赤ちゃんを手渡すところからイベントは始まる。そして、赤ちゃんを見合わせ、行司の「はっけよい、のこった」の合図で泣きくらべを開始。先に泣くか、後からでも10秒以内に泣けば、声の大きい方が勝ちとなる。

見どころは、力士が赤ちゃんに泣いてもらおうと頑張っているにもかかわらず、寝入ってしまわれたり相手にされなかったりすることで困り果てる微笑ましい光景。ただしそこは勝負事なので、そうした場合には「組ませ役」に物言いがつき、交代する場合もあるとのこと。