世界に誇れる日本の弁当にもちょっとした違和が…

日本のお母さんたちが作るお弁当の内容の充実度と美しさが、中国でも話題になっている。中国版ツイッターの「ウェイボー」でも、日本の弁当に関するツイートがたくさん見られる。

キャラ弁に多数の憧れツイート

銀のトラディショナルな弁当箱に玉子焼きやほうれん草、梅干しなど、弁当の定番といったおかずが入った写真をアップし、「日式便当」(日本式弁当)と紹介しているツイートには「おいしそう」「見たらおなかが空いた」「こんなの作れたら、絶対にお嫁に行ける」など、多数のコメントが寄せられている。

また、キャラ弁についても注目されている。「日本の子どもたちの弁当」という一言とともに、トトロなどのキャラが入った弁当を紹介したツイートには、「きれい!」「食べてみたい」などの憧れコメントがなされている。

冷たい弁当に「なんで?」

その他、日本の弁当の美しさを絶賛するツイートは数多く見られる。が、しかし、同時にそのコメントを見ると、憧れコメントの中に混ざって、意外な指摘がなされていることに気づく。「おいしそう、でも冷たいんだよね?」「日本は冷たいままの弁当を食べるらしいよ」などなど、中国人ネットユーザーたちは、日本の弁当が冷たいことに大いなる違和を感じているのだ。

もともと中国では、身体が冷えて健康によくないという理由で、冷たいものを食べたり飲んだりする習慣がない。ビールも常温で飲む人が多いほどである。各職場には電子レンジが完備され、人々は持ってきた弁当箱を必ず"チン"してから食べている。このため、中国人にとっては、アルミの弁当箱や中敷きが使われていて、きれいだけど"チン"できない日本の弁当は「なんで?」と思うのである。

「日本人の習慣でまったく理解できないのが、冷たい弁当を食べること」というコメントがあるほど、冷たい弁当に違和を感じる中国人ネットユーザー。「北海道で日本人がせっかくだからと、香港人に2,300円もする弁当をおごっていたけど、香港人は後で"冷や飯を食わされた"と思ったよう。文化の違いの悲劇だね」というツイートまである。世界に名だたる日本の弁当にも、ちょっとした壁があるようだ。

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