日本は子育てしやすい? しにくい??

4月になり、産休・育休を経て職場復帰をした人は多いだろう。しかし依然として穂区所の待機児童問題は解決されておらず、最近では学童保育でも待機児童が発生しているケースも見られる。そんな日本であるが、マイナビニュース会員の女性300名に「日本という国は、子育てがしやすい国だと思いますか」と聞いてみた。

その結果、「はい」は29.0%、「いいえ」は71.0%となった。以下に、それぞれの理由を紹介しよう。

「日本は子育てがしにくい! 」派

待機児童問題を指摘

・「東京など大都市では、働いていないと保育園に子供を通わせられない。保育園も小学校と同じくらいの設備を整えてしかるべきだと思う」(31歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

・「保育所が足りないから女が仕事を辞めざるを得ないし、仕事を辞めたら収入が減って、子供を育てられないから子供を産めないから」(25歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)

男性や企業の理解度が低い

・「女性の社会進出に対して、男性の偏見が付きまとい、ワークライフバランスが保ちにくい状況ばかりなので」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)

・「男性の理解がない」(46歳女性/その他/クリエイティブ職)

・「働く女性のサポートがあまり整っていないと感じるから」(26歳女性/電機/事務系専門職)

・「育児休暇がとにかく取りにくい! そして男性の理解や手助けが少ない。」(30歳女性/その他/その他)

高齢者に優しく子供に厳しい?

・「日本は高齢者保護ばかりで、子供に対しての支援が少ないから。子供が安全に遊べるような場所や、安心して成長していける経済的支援が少ない」(27歳女性/機械・精密機器/技術職)

「日本は子育てしやすい」派の意見

・「義務教育が受けられるので」(23歳女性/その他/その他)

・「教育機関が十分に備わっているから」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)

・「治安がいい。子ども1人で歩いていても犯罪に出くわす可能性が少ない」(24歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)

「日本は子育てがしにくい! 」派でまず目立ったのが、待機児童問題を挙げる回答。大都市圏では特に「保育園を選ぶ」ということはほぼ不可能、入れられる保育園があったらラッキー、といった状態である。また、待機児童が多い自治体では、年度途中での入園は望み薄のため、働くママは仕事復帰時期を自分で決めることもできない現状だ。

さらには、育児休業が長期間に及んだり、時短勤務も一定期間をこえたりすると、出世はあきらめざるを得ない……なんて話はよく聞く。また、共働きの子育て家庭でも夫がサポートしてくれないと孤軍奮闘するママも少なくないようだ。

日本は子育てしやすい国と考える人の多くは、日本の教育制度や治安の良さを理由に挙げていた。

調査時期: 2014年2月21日~24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

写真は本文と関係ありません