函館朝市まちづくりの会と三井住友カードはこのたび、12日にオープンする「函館朝市ひろば」70店舗に、訪日外国人客が買いものをしやすい環境を整備することを目的に、VisaやMasterCardを保有する訪日外国人客の自国通貨での決済を可能とする『外貨建てカード決済サービス』、国際標準に準拠し海外で広く利用されている非接触決済サービス『Visa payWave/MasterCard PayPass』、主に中国人客向けの決済サービス『銀聯』を導入すると発表した。これらの決済サービスをすべて導入するのは国内初の取組みになるという。

JR函館駅に隣接し、日本有数の規模を誇る「函館朝市」は、海産物や農園からの直売品などの販売に加えて、海鮮丼などが味わえる食堂を併設した函館を代表する観光エリア。函館朝市まちづくりの会は、「函館朝市」の中核施設で約50店舗が軒を連ねていた「渡島蔬菜農協ドーム」を建て替え、「函館朝市ひろば」としてオープンするという。

外観イメージ

多くの外国人客が訪れる「函館朝市」は、クレジットカードの利用ができない商店が多く、買いもの環境の整備が課題となっていたという。両社は、様々な国・地域から函館を訪れる外国人客の多様な決済ニーズに対応できるよう、これらの決済サービスを導入するとともに、国内の観光客や地域のお客様の利便性を高めるために、電子マネー「iD」、「WAON」、「楽天Edy」、「Kitaca」の取り扱いも開始する。

三井住友カードでは、多様化する決済ニーズに対応するために、NTTデータ、パナソニック システムネットワークスと協力し、様々な決済サービスに1台で対応できるマルチ決済端末の開発を進めてきたという。このたび、訪日外国人客向け決済サービスとして、『外貨建てカード決済サービス』、『銀聯』に加えて、国内で初めてという『Visa payWave/MasterCard PayPass』も1台のマルチ決済端末で取り扱いができるようになったとしている。

函館朝市まちづくりの会では、「函館朝市ひろば」での国内外の観光客や地域の顧客の利便性向上への取組みを進めるとともに、函館市の観光事業促進や市街地活性化に貢献していくとしている。

三井住友カードでは、日本で初めてという銀聯加盟店の開拓を行うなど、これまでも訪日外国人客向け決済サービスの拡充を積極的に展開してきたという。今後も、増加が見込まれる訪日外国人客に対する決済ニーズに幅広く対応し、全国の観光・商業施設等の利便性向上を図るとしている。