米Microsoftは17日(現地時間)、デジタルノートソフト「OneNote 2013」のWindowsデスクトップ版の無償化と、OneNoteサービス用のクラウドAPI提供を発表した。

無料になったWindowsデスクトップ版OneNote 2013は、OneNote.comからダウンロード入手できる。無料版はOneNoteのコア機能に絞り込まれており、SharePointサポート、バージョン履歴、Outlook統合といったプレミア機能を使うにはOffice 365やOffice 2013が必要になる。

無料版のOneNoteで作成したページは全てクラウドサービスOneDriveに同期され、同じく無料提供されているMac用OneNote、スマートフォンやタブレット用のOneNoteアプリ、Web (OneNote Online)版と共有可能。ユーザーには同期用のクラウドストレージとして、7GBのOneDrive無料ストレージがMicrosoftアカウントに追加される。

クラウドAPIを通じて、OneNoteはコンテンツだけではなく、アプリケーションのハブとしても活用できるようになった。その例として、Microsoftは「OneNote Clipper」「Send email to OneNote」「Office Lens」を公開した。

OneNote Clipperはブラウザで表示しているページをワンクリックでOneNoteクイックノートに保存する機能。Internet Explorer、Chrome、Firefox、Safariで使えるブックマークレットが用意されている。Send email to OneNoteは、設定したアドレスに送ったメールが自動的にOneNoteクイックノートに保存される機能。Office Lensは、撮影したものをメモとしてOneNoteに保存するWindows Phoneアプリだ。ホワイトボード、ドキュメント、写真の3つのモードが用意されており、ドキュメントとして保存された画像はOCR機能で処理される。

Office Lensでレシートを撮影。自動的にトリム・傾き調整され、レシートの文字を読み取りやすい明るさ・コントラストでOneNoteに保存される。

Microsoft以外にも、ブラザー、EPSON、Feedly、Livescribe、WeaveなどがクラウドAPIを通じてアプリやデバイスをOneNoteに対応させている。