国土交通省は14日、高速道路各社がまとめた4月からの新料金を許可したと発表した。従来の高速道路料金は原則50円刻みとなっているが、10円刻みに変更した上で、消費税の引き上げ分を転嫁する。例えば、東京~静岡間の普通車料金は現在の4,100円から4,220円に引き上げられる。

新料金制度では、首都高速道路と阪神高速道路を除く全国の高速道路を、「普通区間」「大都市近郊区間」「海峡部等特別区間」の3区分に整理し、それぞれ統一的な基準による料金を設定。1キロメートル当たりの基本料金は、普通区間が24.6円、大都市近郊区間が29.52円、海峡部等特別区間が108.1円となる。ETC搭載車を対象に当面10年間実施する。

3つの料金水準の導入~「整備重視の料金」から「利用重視の料金」への転換~(出典:国土交通省Webサイト)

これに伴い、東日本、中日本、西日本の高速道路3社で実施しているETC搭載車を対象にした各種割引を廃止・縮小する。地方の平日昼間と都市部(東京・大阪周辺)の休日昼間に実施している3割引を廃止するとともに、全国の夜間の5割引を3割引に引き下げる。ただし、消費増税の影響を緩和するため、地方の休日に実施している5割引は4月以降も3カ月継続する。

京葉道路については、増税分とIC加減速車線の延伸などの渋滞対策に充てる分を合わせて値上げする。普通車の1区間料金は100円から130円に、全線(6区間)料金は600円から750円に変更する。