女優の吉高由里子、室井滋、俳優の伊原剛志、脚本家の中園ミホ氏が3日、都内で行われたNHK連続テレビ小説『花子とアン』の第一週完成試写会見に登場した。

NHK連続テレビ小説『花子とアン』の第一週完成試写会見に登場した吉高由里子

本作は、「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の明治・大正・昭和にわたる波乱万丈の半生記。山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、故郷での教師生活を経て翻訳家の道へ進んだヒロイン・花子が震災や戦争を乗り越えて、子どもたちに夢と希望を送り届けていく姿を描く。ドラマは3月31日から9月27日まで、全156回放送予定。

安藤はな(のちの村岡花子)役を演じる吉高は、完成した作品を見て「すごく安藤家の家族がずっとそこにいた家族のように映っていて、すてきな家族の一員としてやっていくのはそこに溶け込めるかという不安もありますが、楽しみになりました」と笑顔で感想を話した。また、「タイトルバックの自分の姿を見て、ますます実感が湧かなくなりましたね。わー本当に朝ドラやっているんだって思って。朝ドラは似合わないだろうなあと思っていた自分を、ちゃんと朝ドラのヒロインとして成立させてくれているスタッフさんの技術は素晴らしいなって思いました。それからNHKさんはこういう会見が多いので、終わる時にはもっと上手くなっていたいなという気持ちです」と"吉高節"で会場の笑いを誘った。

「長丁場の撮影で大変なところは?」との質問には、吉高は「ネガティブになってはいられないので、現場に恋をしようって思って毎日そういう気持ちで現場に行ったら楽しくなったり、疲れを忘れてケラケラしている時間が増えたりとか、そういう気持ちの努力はしています」と回答した。

吉高がヒロインを演じる姿を近くで見ている、父親役の伊原は「彼女は娘の時は色気を封印していまして、本当に僕の中で娘のように感じる瞬間が多々ありまして、変な男が来たら俺が出ていかないかんなあという、その位の気持ちでいます。『お父』って寄って来るので本当はよしよしと触りたいんですけれども、あまり触ると変なおじさんと思われるのでね」と娘役の吉高への愛情を語り、場を沸かせた。