米AMDは4日(現地時間)、同社のクアッドコアおよびデュアルコアAPU「Kabini」(開発コード名)を搭載した新プラットフォーム「AM1」を発表した。従来モバイル向けに提供されていた「Kabini」をソケット版とし、「Athlon」と「Sempron」のブランド名で展開する。4月上旬より一部の地域で先行発売し、4月9日に全世界で販売を開始する。

ソケット版kabiniと対応マザーボードは60ドルからの提供としている

Kabiniは、「Jaguar」アーキテクチャをベースとしたCPUコアと、「Graphics Core Next」(GCN)ベースのGPUコアを組み合わせたSoC(System on Chip)。これまで2-in-1 PCや薄型ノートPCをターゲットとして提供されていたが、「AM1」プラットフォームによって、ソケット版APU「Athlon」「Sempron」として投入される。「Athlon」と「Sempron」はかつて同社のCPUのブランド名として使用されていたが、今回新たにAPUとしてブランドが復活することとなった。

kabiniの概要

長らくAMDのラインナップから消えていた「Athlon」「Sempron」が復活する

いまのところ、詳細なスペックやSKUは不明だが、メモリは1600MHzの最大16GBまで搭載できるほか、対応OSはWindows XP / 7 / 8 / 8.1で、いずれも32bitと64bitに対応する。また 「Athlon」がクアッドコア、「Sempron」がデュアルコアになるものと見られる。

Bay Trailとの比較

対応マザーボードのソケット名は「Socket FS1b」。フォームファクタはマイクロATXとMini-ITXで提供する。ASRockやASUS、BIOSTAR、ECS、Gigabyte、MSIといったマザーボードメーカーから対応製品が登場するという。