新しい平常展示館「平成知新館」撮影・北嶋俊治

京都国立博物館(京都市東山区)は、新しい平常展示館「平成知新館」を9月13日に開館する。

開館記念企画展では400点を展示

京都国立博物館の平常展示館は建替工事を進めており、5年あまりの休館を経ての開館となる。新館の設計は、ニューヨーク近代美術館新館や東京国立博物館法隆寺宝物館などを手がけた、世界的な建築家・谷口吉生氏が担当した。

コンセプトは"京の町家"で、直線を基本とする空間構成。太陽の光が降り注ぐロビー、展示室全体を守る免震構造、作品の良さを最大限に引き出す照明、最新の映像設備を誇る講堂、庭を眺望できるレストランなど、新しい魅力を備えた展示館となっている。現在、9月の開館に向けて準備を進めている。

開館記念企画展「京(みやこ)へのいざない」は9月13日~11月16日に実施する。絵画・書跡・彫刻・工芸・考古の各分野から選りすぐりの国宝50余点、重要文化財110余点を含む、総計約400点の名品・名作を展示する。