米NVIDIAは18日(現地時間)、Kepler世代のデスクトップ向けGPUの新フラグシップ「GeForce GTX TITAN Black」を発表した。GeForce GTX TITANから、GPUコアをSMX15基のフルスペック版「GK110」に変更したほか、動作クロックも引き上げている。北米市場での想定価格は999ドル。

GeForce GTX TITAN Black

従来のGeForce GTX TITANは、15基のSMX(Stream Multiprocessor eXtended)のうち1基を無効化した製品だったが、GeForce GTX TITAN Blackでは15基すべてのSMXを有効にしている。SMXは192基のCUDAコアから構成されるので、2880基のCUDAコアを搭載する。

同じく15基のSMXを有効化した製品として、GeForce GTX 780 Tiがあるが、GeForce GTX TITAN Blackでは従来のGeForce GTX TITANと同様に倍精度浮動小数点演算プロセッサ(Double Precision)のフルスピードに対応する。

単精度浮動小数点演算性能は5.1TFlops、倍精度浮動小数点演算性能は1.3TFlops。

主な仕様は、CUDAコア数が2,880基、ベースクロックが889MHz、ブーストクロックが980MHz、メモリクロックが7,000MHz(データレート)、メモリは384bit接続のGDDR5 6GB。PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0 x16、補助電源は6ピン×1と8ピン×1。出力端子はHDMI×1、デュアルリンク対応DVI×2、DisplayPort×1。

■既存モデルとのスペック比較
モデル GeForce GTX TITAN Black GeForce GTX 780 Ti GeForce GTX Titan
ベースコア GK110
製造プロセス 28nm
GPC数 5基 5基 4 or 5基
SMX数 15基 15基 14基
CUDAコア数 2880基 2880基 2688基
ROP数 48基
テクスチャユニット数 240基 240基 224基
GPUベースクロック 889MHz 875MHz 836MHz
GPUブーストクロック 980MHz 928MHz 876MHz
メモリクロック 7010MHz 7010MHz 6008MHz
メモリタイプ 6GB GDDR5(384bit接続) 3GB GDDR5(384bit接続) 6GB GDDR5(384bit接続)
TDP 250W
補助電源ピン 8ピン×1、6ピン×1
出力端子 DL DVI×2、DisplayPort×1、HDMI×1