『悪人』、『横道世之介』で知られる人気作家・吉田修一の長編小説『平成猿蟹合戦図』が鈴木京香と高良健吾の共演で連続ドラマ化され、WOWOWで放送されることが9日、明らかになった。

ドラマ『平成猿蟹合戦図』で初共演する鈴木京香(右)と高良健吾

ストーリーは東京・歌舞伎町で起こったひき逃げ事件をきっかけに、バーテンダー・浜本純平(高良)と、世界的チェロ奏者のマネージャー・園夕子(鈴木)を中心に繰り広げられる痛快エンタテインメント。純平と夕子の出会いはさまざまな人々を巻き込みながら、やがて日本を揺るがす大騒動へと発展していく。

鈴木は「高良さんは現場でお会いして本当に一生懸命に役に取り組む方だな、と思いました。彼を盛り立てたいと人が自然に集ってくる、今回の役柄とピッタリですね。今回の現場でも映画でご一緒したスタッフも多いので、じっくりと向き合いしっかり作り込んで、素晴らしい作品にしたいと思います」とコメント。高良も「これから鈴木さんと夕子と純平の関係を作っていくのが楽しみで仕方ありません。役と同様に胸を借りるつもりです。不安はあるけどそれ以上に期待していますし、全部の感情を素直に表現して現場に臨みたいと思います」と、初共演ならびに本作への期待を語る。

また今回、監督を務めるのは連続ドラマ初となる行定勲監督。「兼ねてからご一緒したいと思っていた鈴木京香さんや高良健吾さん、他にも豪華な出演者を得て、転がり続ける主人公たちの予測不能な展開を飽きることなく楽しんで観て頂ける作品になると思っています。絶望の底から希望を見出す人間たちの姿に、今私たちが必要としている正直で真っ直ぐな想いを重ねて感動的に描きたいと思っています」と、本作への意欲を燃やしている。