西日本鉄道はこのほど、西鉄福岡(天神)発太宰府行の急行列車を新設すると発表した。人気の観光スポットである大宰府へのアクセス向上が目的で、西鉄二日市駅での乗換えなしで、西鉄福岡(天神)~太宰府間を最速約27分で結ぶ。

観光列車「旅人 -たびと-」外観イメージ

運行開始日は3月22日。平日は西鉄福岡(天神)駅9時46分発・10時16分発・10時46分発の3本、土休日は同駅9時46分発・10時17分発・10時47分発・11時17分発・11時47分発の5本を運行。この日から大宰府にちなんだラッピングを施した6両編成の観光列車「旅人‐たびと‐」も運行開始となる。

新たな観光列車は、太宰府市・太宰府天満宮・太宰府観光協会などの協力の下、太宰府天満宮や九州国立博物館、だざいふ遊園地といった太宰府の観光スポットを日本画風に車体に表現。内装デザインには、学業・健康長寿・家内安全などの願いをかなえるのに役立つとされる6種類の和文様をあしらう。3号車には大宰府の観光パンフレットや物産品を展示するキャビネットと記念スタンプ台を設置。1号車・6号車には特別仕様シートも設ける。

観光列車の運行開始に合わせ、4カ国語対応の「旅人 -たびと-」専用サイトも開設予定。太宰府観光協会ボランティアとのタイアップ企画やオリジナルグッズ・記念乗車券の販売なども行うとしている。なお、「旅人 -たびと-」の名称は、万葉集の代表的な歌人であり、大宰師(だざいのそち)として赴任した大宰府の地で多くの歌を残した大伴旅人(おおとものたびと)にちなんだネーミングとなる。

観光列車「旅人 -たびと-」は、平日・土休日ともに西鉄福岡(天神)駅9時46分発の大宰府行急行列車として運行。大宰府駅到着後は普通列車として、大宰府~西鉄二日市間を平日10往復、土休日13往復運転する。