ヤフーは31日、同社初の社員食堂「BASE6(ベース・シックス)」をオープンしたと発表した。会社の業績によりランチ料金が変わる"業績連動型"の仕組みを採用する。

具体的には、前四半期の全社利益目標を達成すれば、次の四半期のランチ料金が無料になる。未達成だった場合は、ランチ1食540円(税込)から、会社が負担する130円を差し引いた410円(税込)が社員負担となる。2014年3月末までは一旦無料とし、4月から正式に"業績連動型"の仕組みを開始する。

席数は116席、スタンディング約100人(フロアのみ)。ランチタイムは自社の電子チケットサービス「PassMarket」を利用したネット予約制を採用し、混雑軽減と利便性の向上を図る。また、ランチメニューは週変わりで、サラダバーが盛り放題となるなど、社員の健康を考えたヘルシーな内容となっている。場所は同社ミッドタウン本社より徒歩数分(非公開)。

同社は、「201X年までに営業利益2倍」「流通総額国内ナンバーワン」という目標(山)を立てているという。「BASE6」は、ベースキャンプ(BASE CAMP)の「BASE」と六本木の「6」が名前の由来で、山のふもとにあるベースキャンプのように「食事をするだけでなく、コミュニケーションが生まれ、様々な情報が集まる場所」になってほしいという願いを込めたとのこと。

同社社員以外に、社員の招待があれば家族や関係者も夜のみ利用することができる。社外の人も交え、よりインフォーマルなインプットやコミュニケーションを通じた"新しい働き方を実現する場所"を目指すという。

同社は2012年7月、宮城県石巻市に「ヤフー石巻復興ベース」を開設。誰でも自由に出入りできる場所として、現地の人々とのコミュニケーションを通じて、地元に根ざした復興支援活動に取り組んでいる。同社は、このようなオフィス以外のワークプレイスを"ベース"と名付け、「ヤフー石巻復興ベース」は"0号ベース"、「BASE6」は"1号ベース"と呼んでいる。

今後は、2014年4月に長野県白馬村の「オリンピック記念館跡地」に"2号ベース"を、2015年春には北海道美瑛町の旧「旭小学校」に"3号ベース"を開設。教育研修やワークショップなどの開催を計画している。

同社は、これらのベース拠点を充実させることで、「世の中に『!(びっくり)』なサービスを生み出すための環境づくり」に取り組んでいくとしている。