2月23日まで開催「日本伝統工芸展60回記念 工芸からKŌGEIへ」チラシ

森口邦彦「友禅訪問着 漸層黄唐茶格子文」 1993年 個人蔵 前期展示

東京国立近代美術館は2014年2月23日まで、日本工芸会との共同主催により、東京都千代田区の東京国立近代美術館工芸館にて「日本伝統工芸展60回記念 工芸からKŌGEIへ」を開催している。

現役作家97名の作品で伝統工芸の未来を見据える

今日、先達たちの努力によって独自の発展を遂げた日本の「工芸」は、Craftではなく「KŌGEI」として評価されているという。同展は、1954年に第1回展が開催された日本伝統工芸展が60回目を迎えたことにちなみ、伝統工芸の「今」を概観し、「未来」を見据えるものとなるとのこと。

重要無形文化財の「保持者」(人間国宝)を含めた工芸家は、「技」の伝承だけでなく、個人の美意識にもとづく作品を創造することで、新たな伝統を築き上げようとしている。同展では、そうした意志を、新たな発想と深い思考で見せる、現役作家97名の代表作で紹介するという。

藤沼昇「束編花籃 一期一会」2011年

会場の所在地は、東京都千代田区北の丸公園1-1。開館時間は10時から17時まで。休館日は、1月13日を除く月曜日、12月28日~1月1日と14日。染織作品に限り、会期中に一部の作品を展示替えを行う(1月20日まで/1月22日から)。観覧料は、一般500円、大学生300円。高校生以下および18歳未満、障害者手帳の持参者とその付添者1名は無料となる。