2015年度の就職戦線の見通し

ディスコは、2015年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象に、11月下旬の就職活動状況に関する学生調査を実施した。調査は11月15日~22日にかけて行われ、1,490人から有効回答を得た。

昨年比約5割増で「就職戦線は楽になる」

まず就職戦線の見通しを尋ねたところ、65.1%が「やや楽になる」、0.7%が「非常に楽になる」と回答し、就職戦線の楽観派は65.8%(昨年は35.1%)だった。理由について聞くと「アベノミクスによる景気回復」と「東京オリンピックへの期待」による採用枠拡大を根拠としてあげる声が多かった。

11月後半時点で、志望業界が決まっているか聞くと、19.9%が「明確に決まっている」と回答した。女性の支持を集めた「水産・食品」が24.8%で最も多く、「銀行」「医療関連・化粧品」と続く。文系は男女とも「銀行」が首位、理系は男子が「電子・電機」、女子は「医薬品・医療関連・化粧品」がトップだった。

11月後半時点での志望業界の決定状況

次に、就職活動を行う企業規模を尋ねたところ、「業界トップの企業を中心に活動するつもり」が13.7%、「大手企業を中心に活動するつもり」が28.7%と、大手狙いの学生が42.4%を占めた。

男女別に見ると、女子は「規模にこだわらずに活動」と答える割合が高いが、男子は「業界トップ」「大手企業」の割合が高く、性別で志向の差が見られた。

活動の中心とする企業規模

大学の就職ガイダンスに参加したことがあるか聞くと、85.2%が経験あると回答した。平均参加回数は4.8回。ガイダンス初回参加時期を国公立と私立とで比べると、私立大学の学生が早期から参加を始めて6月に山を迎えるのに対し、国公立の学生は10月が大きな山となっている。

就職ガイダンスの参加状況・参加回数