手帳を利用したきっかけ

高橋書店は、東京大学に通う1~4年生に対して、手帳の利用実態について調査した。調査期間は年9月17日~18日、東大赤門前の街頭調査により、有効回答数は100名。

東大生が手帳を利用したきっかけは「やるべき事の漏れを減らすため」(68.0%)、「時間を上手に使うため」(45.0%)などで、タスク管理が主な動機となっていた。また男性は女性と比べ「アイデアを書き留める」が高い。3年生になると「資格取得やダイエットの目標を達成するため」が高いなど、就職活動を意識していると思われる項目が増える。

東大生が社会人より手帳に書いているのは…?

スケジュール以外に何を書いているのかを聞くと、「タスクリスト」が65.0%でトップと なり、これは手帳利用のきっかけでタスク管理の項目が筆頭にあがっていたことと矛盾しない。

スケジュール以外に手帳に書くこと

社会人の結果と比較すると、「タスクリスト(東大生65.0%>社会人53.1%)」「会議や打ち合わせの内容(東大生27.0%>社会人17.3%)」「思いついたことやアイデア(東大生36.0%>社会人22.8%)」といった項目で、東大生が一般社会人を上回るという結果になった。

また、「読んだ本などの引用(東大生8.0%>社会人3.8%)」も社会人に比べて高く、同社は「東大生にとって手帳はスケジュール管理のためだけではなく、様々なアイデアや知識等を書きとめ、参照する重要な役割を果たしているものということが見て取れる」としている。

手帳に見られたくないことを書き込むときの工夫については、「誰にも見られるわけではないのでそのまま書き込む」が一般社会人87.8%、東大生58.0%と大きく異なり、東大生の方がセキュリティ意識が高い。「マーク/記号」「隠語/省略語」 「色を使い分ける」などの工夫をしているとの結果になった。

「隠語/省略語」の例

ビジネス上の手帳の中味を見てみたい"有名人"を聞いたところ、「教授・教員・先生」がトップという結果に。2位はソフトバンクの孫正義氏、3位は野球選手のイチロー氏。

将来のキャリア目標については、「研究者・教授」(32.0%)、「国内有名企業」(30.0%)、「公務員・官僚」(20.0%)と続く。「公務員・官僚」 志望者には「レフト式」の手帳を使う人が多く、「起業」志望者には「その他」の手帳を使うなど、個性が出る結果となった。